懐かしのゲーム紹介『ぎゅわんぶらあ自己中心派2』
ぎゅわんぶらあ自己中心派2
■一言MEMO
基本的にはパソコン版の「ぎゅわんぶらあ自己中心派3望郷さすらい雀士編」の移植作。 ファミコン版では収録キャラクターが一部変更されているようで 何故か当時の「ファミコン通信」に連載されていた片山まさゆきの ゲーム漫画「大トロ倶楽部」のキャラが登場する。 麻雀とは全く関係ないキャラで、打ち筋もクソもないだろうから 出しても仕方ないような気もするが、ファミコンユーザーに 対しての訴求力はあったのだろう。タイトルロゴはヤングマガジンで連載再開した時と 同じデザインのものを使用しており、オープニングデモでは「帰ってきた!帰ってきた!」と いう連載再開第1回のシーンを再現している。 ・・・しかし原作「2」では最早初期のキレ味は見られず ちょっとすべり気味だった気がする。 連載再開は嬉しかったが、ちょっと複雑だった。 麻雀ゲームだけにシステム上の変更点はあまりない。 全体的なレスポンスはさすがに前作よりも向上したが 相変わらず思考速度は速いとは言えず、サクサクした展開は望めない。 しかし無機質に高速に打たれるより、この方が人間臭くて良いのかもしれないなあ。 リーチ後は長考したりするあたり、なかなか良い感じ。 前作の「タコ討伐戦」モードは「タコ合戦」と名前を変え なにやら本格シミュレーションゲーム風なプレイスクリーンになった。 2対2のチーム戦で陣取りをしていく展開は前作と全く変わらないが 今回は味方の手をオープンできる点が面白い。 2人分の手牌を見ながらプレイするのは何やら新鮮な感覚だった。 ババプロ(チンイツしか上がらないキャラ)のハネ満確定のリーチに 味方のリーチのみに差し込んで回避したり等、まるで本格麻雀漫画のような展開も期待できる。 またこのモードでは、終了時に「タコ度判定」もしてくれる。 私のタコ度は4級・・・まあチョンボさえしなければ酷いタコにはならないようだが・・・ ゲーム中はBGMが鳴り響くようになり賑やかになったのは良いが、ちょっと耳障りな曲なのが残念。 前作は「ポン」や「ロン」等、音声合成で無理矢理喋らせていた。 恐らくパソコン版を頑張って再現したのだとは思うが (ゲーム・アーツはやたら喋らせるのが好きだった) ファミコンの仕様では苦しく、あまり聞こえの良いものではなかった。 今回は割り切って爽やかな効果音に変更されている。 このシリーズに必ずクレジットされている「イエローホーン」 という会社が気になっていたので調べてみた。 どうやらMSXで麻雀牌パズルゲーム「パイパニック」や 対戦ロボット戦闘ゲーム「ウォーロイド」を制作した小松田裕一と いう人がひとりで設立した会社との事で、「小松田氏=イエローホン」という事らしい。 小松田氏は「ぎゅわんぶらあ自己中心派」制作前には麻雀のルールを 全く知らなかったと言うから驚きである。 とても麻雀を知らない人が作ったとは思えない完成度だ。
発売日 | 1990年12月7日 |
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ゲームタイトル | ぎゅわんぶらあ自己中心派2 |
メーカー名 | アスミック |
ゲーム容量 | 2M+128KRAM |
価格(発売当時) | 6,500円 |
備考 | なし |
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