懐かしのゲーム紹介『ゾイド2 ゼネバスの逆襲』ファミコン

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ゾイド2 ゼネバスの逆襲

発売日 1988年1月27日 水曜日
価格(販売当時) 5,900円
メディアタイプ カートリッジ
データ容量 2M+64KRAM
メーカー 東芝EMI





ストーリーの舞台は中央大陸中期頃、
暗黒大陸へ亡命した皇帝ゼネバスが
デスザウラーを伴い反撃を開始する辺り。

因みにゾイド1の続編という位置づけ
ですがストーリー的な繋がりはありません。
そもそも前作は暗黒大陸も特に出てこず
デスザウラーが完成していて
倒したらエンディングという内容でしたからね。

まぁゼネバスの逆襲でも暗黒大陸の
文字は出てこないのですけど。


ゲームが始まると最初に司令から
伝令を受けます。曰くバレシアから
SOSが入ったものの妨害電波で通信
できないから直接行って見てきてくれと。
【ゼネバスの逆襲】ゾイドゲーム第二弾にして至高のシナリオ

しかしバレシアに行こうにも
道は川で分断されており、
橋も帝国に壊されていたので
別の方法を探すしかなく、
目的地はすぐそこであるにも
拘らずかなりの迂回を求められます。

道中色々な街で情報を収集し、
時には民間人より危険意識の
低い共和国兵に会ったり、
新パーツを色々入手しながら
バレシアに向かう方法を探します。


【ゼネバスの逆襲】ゾイドゲーム第二弾にして至高のシナリオ

しかし途中のダンジョンでは味方部隊は
壊滅に追いやられ、味方パイロットが
ゾイドの中で息絶えているなどの生々しい描写も。

そして帝国に蹂躙されてしまった街
支配されてしまった街、
圧政に苦しめられている人々など、
当時の世界情勢が描写されていきます。
【ゼネバスの逆襲】ゾイドゲーム第二弾にして至高のシナリオ

こうして世界中を駆けまわって
いたら指令を受けたダリオスからSOS。
ガニメデ、ダリウス、そして道中に
あった殆どの街が
帝国軍の襲撃により壊滅。

民間人含め次々に死んでいく
凄惨な状況をこれでもかと描写。
追い打ちをかけるは

【ゼネバスの逆襲】ゾイドゲーム第二弾にして至高のシナリオ

恋人が……死にました…。
前作の恋人あかごじゅらすなんて
ただのネタ要因にしかならなかったのに
ゼネバスの逆襲はこれである。

指令を受け世界中を飛び回っていたら
帝国に恋人を殺される一般兵主人公。
設定が重い…。
【ゼネバスの逆襲】ゾイドゲーム第二弾にして至高のシナリオ

そんなわけで色々なところを経由して
一路ヘリック共和国首都へ。
(一回目のヘリックシティ入りの
スクショを撮ってなかったので
画像なしでお楽しみください)


ヘリック大統領に帝国の逆襲を伝えた主人公は
今度はゼネバス帝国司令部を探す旅に。

道中色々あって場所は判明したものの
今度は渡航手段と決戦兵器の確保が必要に。
【ゼネバスの逆襲】ゾイドゲーム第二弾にして至高のシナリオ

各所で階級を上げていき
ウルトラザウルスを受領し、
ある遺跡でグローバリー三世号の
乗組員の手記から
マッドサンダーの設計図を入手。
【ゼネバスの逆襲】ゾイドゲーム第二弾にして至高のシナリオ

しかしそんなことをしていたら
今度はヘリックシティが陥落。
今度もまた各地で情報を収集しながら
ヘリック大統領が撤退した先
ブラッドロックを目指すことに。

撤退先故進入経路も容易ではなく
あの手この手を使ってブラッドロックへ。
【ゼネバスの逆襲】ゾイドゲーム第二弾にして至高のシナリオ

道中で入手していたヘリック一世の
遺言状をヘリック大統領に見せ、
弟との和解を望んでいる大統領の言葉を
伝えるために主人公はゼネバス司令部
へと進撃する。
【ゼネバスの逆襲】ゾイドゲーム第二弾にして至高のシナリオ

そして最終局面、ついに敵の本拠地に
到着した主人公は並みいる強敵を
倒しながら突き進み、ゼネバス皇帝と対面
父の遺言と兄の想いを伝えることに成功。

【ゼネバスの逆襲】ゾイドゲーム第二弾にして至高のシナリオ

因みにこの際味方になれという
ゼネバスの提案に乗ることもできます。
まぁ当然ゲームオーバーですが。


【ゼネバスの逆襲】ゾイドゲーム第二弾にして至高のシナリオ

また遺言を渡さずに闘うこともできますが、
このデスザウラー何と攻撃が通用しない。
このゲームの目的ではないので
ゼネバスは絶対倒せません。
前作は平気でぶっ飛ばしてましたが。
【ゼネバスの逆襲】ゾイドゲーム第二弾にして至高のシナリオ

しかし遺言を届けても
やはりすぐに和解というわけには
いかず戦争は継続していきます。

ただ当初の目的地であったバレシアを占拠した
帝国軍司令官ランドがゼネバスの意向に
背き共和国への攻撃を開始。
これを阻止するためにようやく
バレシアに向かうことになります。

ゲームの始まりがバレシアに向かえ
だったのにここにきてようやく当初の目的を
果たすことになるとは開始時は思わず。
【ゼネバスの逆襲】ゾイドゲーム第二弾にして至高のシナリオ

で、ラストダンジョンバレシアを攻略し、
ようやくランドとご対面、倒します。

因みにこのランドは道中で色々な人から
情報を得られます。
ただ頭の切れる恐ろしい司令官だ
などと言われていた割には
結構脳筋に戦いを挑んできたりもします。

まぁゲーム上仕方ないかもしれませんが。
【ゼネバスの逆襲】ゾイドゲーム第二弾にして至高のシナリオ

そしてランドを倒し、共和国と帝国、
兄弟の和解の道筋が見えたところで
このゲームは終了。
無事エンディングを迎えます。

まぁこの後戦争がまだまだ続いてしまうことは
バトルストーリーの読者ならご存知のことかと。
【ゼネバスの逆襲】ゾイドゲーム第二弾にして至高のシナリオ

さてここまでがゼネバスの
逆襲のシナリオ概要でした。
いかがでしたでしょう。

バトルストーリーの内容を踏襲しつつ、
ヘリックとゼネバスの人間関係とその想い、
そして世界情勢とそこに生きる
人々の状況を鮮明に、時に残酷に
描写してきた完成度の高いシナリオ。

前期ゾイドにおける『戦争』という主題を用いた
正にゾイドと言える作品に仕上がっています。






内容としてはところどころ
書籍と異なる部分もあります。
例えばマッドサンダーはグローバリー三世号の
乗組員が残した設計図を元に作られているとか、

バトルストーリーでは全く描写の
なかった街とか集落とか。

しかしこれらの設定も立派な味付け
として機能しているのが凄いところ。
これは是非一度プレイして感じて
頂きたいものですよね。
ゼネバスの逆襲はゾイドゲーム、
ひいては普通のRPGのシナリオと
してみてもかなり上位に位置するものです。


ただそれを堪能できるのは
我慢強くプレイできる人と
攻略本を持っている人に限られると
いうのが痛いところなのですけど。




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