懐かしのゲーム紹介『スクウェアのトム・ソーヤ』ファミコン
スクウェアのトム・ソーヤ
発売日 | 1989年11月30日 水曜日 |
価格(販売当時) | 6,500円 |
メディアタイプ | カートリッジ |
データ容量 | 2M+64KRAM |
メーカー | スクウェア |
『トム・ソーヤ』と言えばアメリカの作家
マーク・トウェインによって1876年に発表された
児童文学の名作『トム・ソーヤーの冒険』の主人公。
このゲームはその『トム・ソーヤーの冒険』を
このゲームはその『トム・ソーヤーの冒険』を
原作にした、ちょっと変わったシステムのRPGです。
当時『ファイナルファンタジー』で上向き調子
当時『ファイナルファンタジー』で上向き調子
だったスクウェアが、なぜこんな企画を立てたのか
経緯が気になるところですが……(笑)
ちなみに、タイトルに『スクウェアの~』
とついているのは、ほぼ同時期に、セタからも
ファミコンソフトで『トム・ソーヤーの冒険』
というアクションゲームが発売されていたため。
この時期、「トム・ソーヤが売れる!」というような
この時期、「トム・ソーヤが売れる!」というような
ブームの予兆でもあったのでしょうか……?
物語の舞台は1855年のアメリカ・ミズリー州。
ミシシッピ川流域のセント・ピーターズの街で
ミシシッピ川流域のセント・ピーターズの街で
弟シッドと共に、伯母であるポリーの家で
生活しているやんちゃな少年、トムが主人公。
ある日トムは、親友であるハック、ガールフレンドのエミー
ある日トムは、親友であるハック、ガールフレンドのエミー
トムの家の下働きで友人でもあるジムたちと共に
見知らぬ街へとやってくる夢を見ます。
彼らの話では、その街には宝物が隠されているのだとか。
しかし、ハック・エミー・ジムは、三人乗りの船に乗り
彼らの話では、その街には宝物が隠されているのだとか。
しかし、ハック・エミー・ジムは、三人乗りの船に乗り
トムを置いて去ってしまいます……。
という意味深な夢から目が覚めたところで、ゲームスタート。
家の外から始まりますが、とりあえず何をすればいいのかもわからないので、歩き回っていろんな人の話を聞いてみるしかないですね
このゲームのフィールド画面(?)は、キャラクターは上下左右に動かせますが、マップは基本左右にのみスクロールする、いわゆるベルトスクロールタイプ。
『がんばれゴエモン』シリーズに似た感じ、といえば何となく伝わるでしょうか。
家に入るとポリー伯母さんと弟のシッドが。
伯母さんは口うるさいながらも、家に
伯母さんは口うるさいながらも、家に
帰ってきたトムを休ませてくれます。
このゲームではお金の概念がなく、宿屋も存在
このゲームではお金の概念がなく、宿屋も存在
しないので、減った体力を回復するには
このポリー伯母さんの家を始めとする
「泊めてくれる人の家」を見つけてそこで休むことになります。
トムの住むセントピーターズの街は、海賊が
隠したという宝物の噂でもちきり。
街の子供たちはおろか、大人までもが宝探しに行く
街の子供たちはおろか、大人までもが宝探しに行く
なんて言い出している有様。オープニングの夢
のシーンからも予想できますが、どうやら
このゲームの目的はその宝を探すことみたいですね。
街の人に話を聞いて回っていたら、何やら
クエストを依頼されました。
北の森にいるヘイズ爺さんに手紙を届けてほしいとのこと。
まずはこれが最初の目的になるようですね。
北の森にいるヘイズ爺さんに手紙を届けてほしいとのこと。
まずはこれが最初の目的になるようですね。
一人で森へ突入する前に……。
このゲームではRPGらしく、最大4人までの
このゲームではRPGらしく、最大4人までの
パーティーを組むことができます。
仲間になるキャラはあちこちにいて、ストーリーを
仲間になるキャラはあちこちにいて、ストーリーを
進めていくにつれて様々な人物を任意に加える
ことができるようになるみたいです。
まず最初に仲間にできるのは、ポリー伯母さんの
まず最初に仲間にできるのは、ポリー伯母さんの
家のすぐ近くで掃除をしているジム。
黒人の少年ということみたいですが、それにしても
黒人の少年ということみたいですが、それにしても
あんまりなキャラクターデザインですね
そしてもう一人、セントピーターズの街を
ぶらぶらしているガールフレンドのエミーも仲間に。
エミーは空き家で回復アイテムのパンを拾える
エミーは空き家で回復アイテムのパンを拾える
という謎の特技を持つ女子なので、パーティーの
回復アイテム補充には欠かせない存在。
前述の通り、このゲームにはお金という
概念がなく、宿屋やお店もありません。
アイテムは基本拾うか、誰かからもらうことになります。
パーティーに加えた仲間たちは最初から色々と
概念がなく、宿屋やお店もありません。
アイテムは基本拾うか、誰かからもらうことになります。
パーティーに加えた仲間たちは最初から色々と
アイテムを持っていて、それが後々ゲームを
進める上で重要になってくることもあるので
所持アイテムもきちんと確認しておきましょう
ちなみに、エミーの持つ「パン」はパーティーを
ちなみに、エミーの持つ「パン」はパーティーを
回復させるアイテム、トムの持つ「テント」は
フィールド上でセーブするためのアイテムです。
というわけで北の森へ。
安全な街とは違い、森には危険な生物がうようよ。
RPGですから、歩いていると当然、敵とエンカウントして戦闘になります。
安全な街とは違い、森には危険な生物がうようよ。
RPGですから、歩いていると当然、敵とエンカウントして戦闘になります。
これがこのゲームの戦闘画面。
手前にトムたち、奥に小さなシルエットで
手前にトムたち、奥に小さなシルエットで
敵が表示されますが、正直この状態では
敵がどんな相手かはよくわかりません。
パーティーキャラが敵に攻撃する時は
こんな感じで砂煙を上げつつ敵に突撃していき、ダメージを与えます。
敵から攻撃を受ける時は、敵の方が接近してきて
ここで初めて敵の姿と名前が明らかに。
ちなみに普通のRPGと異なり、なんと
ちなみに普通のRPGと異なり、なんと
このゲームでのダメージは「1.2のダメージ」と
ダメージ数値が小数点以下まで表示されるのが特徴。
敵を倒しても、経験値などは獲得せず
レベルアップといった概念もありません。
が、戦闘を繰り返す度に、パーティーキャラの
が、戦闘を繰り返す度に、パーティーキャラの
最大体力などのパラメーターが伸び少しずつ強くなります。
戦闘終了後に、具体的にどんなパラメーターが
戦闘終了後に、具体的にどんなパラメーターが
どれだけ上がったかは表示されないので
寝泊まりして体力の最大値が上がってたり
敵に与えるダメージの上昇ぶりなどから
なんとなく判断するしかない様子。
ちなみに、武器や防具といった装備の概念も
ちなみに、武器や防具といった装備の概念も
このゲームにはないので、普通のよくあるRPGを
イメージしていると、色々戸惑うところが多いですね。
森の奥でヘイズ爺さんに手紙を「わたす」
(このゲームではちゃんとアイテム画面から
「わたす」コマンドを使わないと、人に
アイテムを渡したことにならない)とサウスエンドと
いう街の化け物屋敷?に、例の海賊の宝があるらしい
という話をしてくれます。
なるほど、そこを目指せばいいわけですね
というわけで、住み慣れたセントピーターズの街から
というわけで、住み慣れたセントピーターズの街から
サウスエンドの宝を目指して、トムたちは
冒険の旅に出ることに……。
ゲームが進むと、カヌーを手に入れて
広大なミシシッピ川を移動できるようになります。
しかし川を移動中にも、アリゲーターなど様々な強敵が。
サウスエンドにたどりつくまでにはまだまだ
しかし川を移動中にも、アリゲーターなど様々な強敵が。
サウスエンドにたどりつくまでにはまだまだ
たくさんの困難が待ち受けていそうです
移動時のキャラクターの大きさや、バトルでの
敵のコミカルさ、少年たちが宝探しのために旅に出る
といったいかにも児童文学っぽい感じのストーリーなど
ターゲット年齢層は低めで、あまりゲーム慣れ
していないお子様でも楽しめるようにという
コンセプトで作られたのかな。
従来のRPGに慣れている人からすると、お金や武具装備
経験値やレベルアップといった、RPGにはお約束の
概念がなかったりするのでかなり戸惑いますが
そうした要素を省いた分、RPG初心者にはあまり
難しいことを気にせず楽しめる面はあるかもしれませんね。
ゲームの雰囲気は終始明るくコミカルで
旅をする場所も自然豊かなミズーリらしい
なんとものどかな雰囲気の場所ばかり。
もしこのゲームが、ファミコンよりも
もしこのゲームが、ファミコンよりも
グラフィック表現の豊かなハードで作られていたら
よりたくさんの素敵な景色が見られたかもしれませんね~。
なんとなく癒し系な感じもする不思議なテイストのRPGです。
なんとなく癒し系な感じもする不思議なテイストのRPGです。
■裏ワザ
【スタッフの隠れメッセージ】
必殺技の名前を「ホワイトラビット」と入力する。
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コントローラ2 のBボタンを押したままきめるを選べば
スタッフの隠れメッセージが見られる。