懐かしのゲーム紹介『エキサイティングラリー』
エキサイティング・ラリー
■一言MEMO
発売日 |
1992年4月24日 |
---|---|
ゲームタイトル |
エキサイティング・ラリー |
メーカー名 |
科研 |
ゲーム容量 |
– |
価格(発売当時) |
5,900円 |
備考 |
なし |
画面のみかた
1. セッティング画面
この画面では、レース前に表示される天候や路面の状況から
自車のセッティン グを変更・決定します。
- 現在選択しているSSのナンバーを表示します(SSについては専門用語解説を参照)。
- 選択しているSSの基本的な路面状況と、コースの全長、周回数を表示しています。
- レース前日と当日の、天気と気温を表示します。天気は、そのまま路面状況に 影響します。
- タイヤのタイプをここで選択します。舗装路、未舗装路、氷雪路用の3タイプ があります。
- 各タイヤ分類の中から、さらに細かいランクを選択します。下にいくほど悪条 件向きです。
- 現在の自車の設定を表示します。ここで吸気系と駆動系の選択(各2種類)を行 います。
(※5については画像が間違っており、本来はタイヤ選択後の詳細決定画面を指し ているものと思われます)
2. プレイ画面
セッティングを終了するとこのレース画面に切り替わり、カウントダウン後にス タートとなります。
レースはタイムで競うので、画面中に敵車は登場しません。
また、 進行方向はコースレイアウトによって変わり、常に上方に向けて走行するとは限りま せん。
- 急なカーブが近づいてくると、カーブ方向を示す矢印が表示され、警告されます。
- スタートライン付近でこのマークが表示されたら、セレクトボタンでタイヤ交 換が可能。
- 点灯時はリバースギアONの状態です。停止中の十字キーの上下でONOFFができ ます。
- 走行タイム。ラップタイムではなく、スタートからのトータルタイムを表示し ています。
- 各SSに設定された周回数に準じた、残り周回数の表示です。現在走行中の周回 も含みます。
- ターボエンジンがオーバーヒートしている時に点灯する、警告のサインです。
基本操作
コントローラの操作には2系統あり、セッティング画面とプレイ画面で操作方法が 異なります。
セッティング画面 | プレイ画面 | |
---|---|---|
十字ボタン | 画面内のカーソル移動と、吸気系、駆動系の選択に使います。 | 左右で進行方向、下でブレーキ。停止中上下でリバース切替。 |
スタート | 押すと次の画面へ移行します。 | プレイ中のポーズと、ポーズ解除に使用します。 |
セレクト | レース終了時にパスワードを表示します。 | SPマーク表示中に停止して押すと、タイヤ交換ができます。 |
Aボタン | 選択の決定と、表示内容の順送りを行います。 | LOWギアのアクセル。Bボタンと同時に押すとドリフトします。 |
Bボタン | 選択のキャンセルと、表示内容の逆送りをおこないます。 | HIGHギアのアクセル。Aボタンと同時に押すとドリフトします。 |
ゲームのはじめかた
1. 名前を登録しよう
プレイする前にドライバーの名前を登録します。ひとり8文字まで
最大8人登録 できますが、本体の電源を切ると消えてしまいます。
2. モード選択
この画面で選択できるモードは4種類。名前登録、記録確認に加え
ゲームモード はチャンピオンシップとバトルの2種類があります。
3. 記録確認
今までプレイした各レースのベストタイムを見るモードです。
記録内容は、ラウ ンド毎の合計タイムと、各SSの個別タイムです。
ゲームモード
1. チャンピオンシップモード
9人のコンピュータ・レーサーを相手に、全10ラウンドの合計ポイントを競うモー ドです。
ポイントは各ラウンドの順位に応じて、上位5位までのレーサーに与えられ ます。
参加グループはゲーム難易度を表し、N→A→Sの順に難しくなります。
2. バトルモード
プレイヤーが、好きなラウンド、SSを選んで、その走行タイムを競い合うモード です。
最大5人までのエントリーが可能です。バトルには、ラウンドの合計を
競うラ リーモードと、SSのタイムだけを競うトライアルモードの2種類があります。
セッティング
1. 天候
前日と当日の天気が表示されますが、これはコースの路面状態を決める大切な要因です。
レース当日の天候が雨や雪だと路面はスリップしやすくなり、コースに水た まりができます。
晴天でも気温が高いと、エンジンのオーバーヒートが起きやすくな ります。
2. 路面の種類
レースを行うコースは、すべてが舗装された道とは限りません。各SS毎に異なる 設定がなされていて
舗装(ターマック)、未舗装(グラベル)、雪(スノー)の3種類が あります。
これに1の天候の要因が加わって、路面状態がきまります。
3. タイヤ交換
天候や路面の種類から、そのレースに最適なタイヤを選択し、装備することが
レー スの勝敗に大きく関わります。タイヤは大分して3種類、細分して15種類あります。
レース中も、1周につき1回、スタートライン付近でSPマーク表示中に交換可能です。
4. エンジンの選択
登載できるエンジンは、自然吸気エンジンとターボエンジンがあります。
ターボ は最高速度が速い代わりに、オーバーヒートの危険を伴います。
自然吸気エンジンは 最高速度が遅い分、出力の安定性が高いのがメリットです。
自分の好み、能力に加え、 コースによって選択するのが賢い方法でしょう。
5. 駆動系の選択
2WDと4WDの2種類から選択できます。2WDは軽量で加速が良く
4WDは悪路に強くなっ ています。選択の基準になるのは路面状態で
路面状態が悪い時に2WDを使用すると、 発進時にホイルスピンが
発生してタイムのロスとなり、コース上ではスリップが起きやすくなるので、不利になります。
6. バランス
セッティングにおける各要素のバランスは、マシンのスピードに影響します。
路 面状態がわるいからといって、パーツすべてを悪路に強い物にしても
スピードが落 ちるので結果は同じです。逆にスピードを重視すぎると
まったくレースにならない ので、バランスをよく考えてセッティングをしましょう。
ポイントの獲得とパスワード
実際のF-1レースなどと同様に、1ラウンドのレースが終了すると、順位に応じて
ドライバーにポイントが与えられます。このポイントは、全10ラウンドを
通して加算 されていくもので、最終的にこの数字によって
ワールドチャンピオンが決定されます。 ラウンド毎の上位入賞者に与えられるポイントは
1位が20点、2位が12点、3位が6点、 4位が3点、5位が1点で、それ以下のドライバーには
ポイントが与えられません。なお、 ポイント獲得の画面で
セレクトボタンを押すと、パスワードが表示されます。
リタイヤと失格
レース中にコースを逆走して、ゴールラインからゴールラインまで1周したとき
または、走行タイムが10分を越えたときは、画面に「FOUL」の表示が出て失格となります。
また、自車が壁などの障害物にぶつかると、車体にダメージを受けます。
ダメー ジの全体許容量の80%を越える車体にヒビが入り、100%で走行不能、そうなるとリタ イヤです。
コース&ドライバーズ・データ
1. 全コース紹介
レースに勝つために、まず、コースレイアウトをおぼえ、そして、天候の傾向を つかんでおきましょう。
R1 | モンテカルロ | 全コース舗装路の、標準的なコース。気温が低く、しばしば雪 が降るので注意。 |
---|---|---|
22Km3周 | ||
R2 | スウェディッシュ | 道幅が狭く、寒冷で、大雪が降ることもままある。晴天時の凍 結路も非常に危険。 |
20Km3周 | ||
R3 | ポルトガル | コース両側の張り出しが多い。その点にさえ注意すれば難しい コースではない。 |
22Km3周 | ||
R4 | サファリ | 直線が多く、コースはシンプルだが、道幅が狭い。非常に雨の 降りやすいコース。 |
11Km3周 | ||
R5 | ツール・ド・コルス | きついコーナーの多いテクニカルコースだが、路面状況はよく、 大雨も少ない。 |
28Km3周 | ||
R6 | アクロポリス | コーナーがもっとも多い難コースだが、道は走りやすい。天候 がやや不安定だ。 |
32Km2周 | ||
R7 | アルゼンチン | コース両側の張り出しが多くコーナーも連続するかなり難易度 の高いコース。 |
25Km3周 | ||
R8 | 1000レイク | ジャンピング・スポットが非常に多く、スピードも出る豪快な コース。 |
18Km4周 | ||
R9 | コートジボワール | 曲がりくねったレイアウトに加え、両側の張り出しが多いとい う最難関コース。 |
27Km3周 | ||
R10 | RAC | 気温は低いが、天候は比較的安定している。コーナーは多いも のの、走りやすい。 |
19Km3周 |
2. ドライバー紹介
ライバルとなるドライバーたちは、能力で3つのランクにわけられます。Aランク は強敵ぞろいですよ。
ランクA | ||
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C.サイン | J.キャニオン | M.アラン |
ランクB | ||
M.ビヤァ | H.ミッケル | T.サロン |
ランクC | ||
K.エクソン | S.マッハ | W.ルール |
ゲームのコツ本格派ラリーゲームである「エキサイティング・ラリー」では勝つためにある程 度の知識とテクニックが必要になります。ひとくちアドバイスをどうぞ。タイヤ選択が勝敗をわける!基本的な操作を身につけたら、あとはタイヤ選択が勝負のわかれめとなりますどの程度の路面状況の時にはどのタイヤが最適なのか、こればかりは実際にプレイ しておぼえていくしかありません。繰り返し遊ぶ中で、いろんなケースを試してみま しょう。ドリフトのテクニックを磨け!直線でスピードを出すのは簡単。タイムに差が出るのは、コーナーの回り方ひと つと言っていいでしょう。そこで有効なのがドリフトによるコーナリング。最高速度 を落とすことなくコーナーを通過できます。最適な角度でドリフトができるように練 習しましょう。コースレイアウトをおぼえましょう!どんなに操作が上手でも、コースを知らなくては好タイムは出ません。コーナー を示す矢印だけに頼っていては、各コーナーの広さや角度を予測することができない からです。これも、同じコースを何度も走り込むほかに攻略法はありません。専門用語解説
WRCWORLD RALLY CHAMPIONSHIP(世界ラリー選手権)の略です。ラリー界のF-1とも 言えるトップレースで、世界各地を転戦します。各戦のことをラウンドと呼び、こ のゲームも10ラウンドから構成されます。SSSPECIAL STAGE(特別区間)の略です。実際のWRCでは1ラウンドが数千Kmに及び ますが、その行程の中に数十カ所のSSが設けられています。ここでは、ひたすらス ピードとタイムが競われ、実際にはSSの合計タイムで順位が決まるといってもいい でしょう。このゲームでは、1ラウンドは3~5のSSのみで構成され、合計タイムで 順位が競われます。タイヤの種類を示す記号
- TM
- ターマックの略で、舗装路向きのタイヤです。
- GV
- グラベルの略で、未舗装路向きのタイヤです。
- SN
- スノーの略で、氷雪路向きのタイヤです。
- SLICK
- サーキット用の、溝のないタイヤです。理想的な路面状態でのみ、絶大な効 果が得られます。
- STUD
- タイヤの接地面にスパイクを打ち込んだ、氷雪路専用のタイプです。