懐かしのゲーム紹介『忍者ハットリくん 忍者は修行でござるの巻』ファミコン

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忍者ハットリくん 忍者は修行でござるの巻

 

『忍者ハットリくん 忍者は修行でござるの巻』は1986年3月5日にハドソンより

ファミコン用ソフトとして発売された横スクロールアクションゲーム。

藤子不二雄(A)の漫画「忍者ハットリくん」のゲーム化作品である。

ゲーム版は副題として「忍者は修行でござる」が付いている。

クソゲーだらけの漫画原作のゲームの中では良作の部類であり、大ヒットしたミリオンセラータイトルである。

ゲームシステム

ルール

右への一方向スクロールのステージ制。

プレイヤーはハットリくんを操作し、現れる敵を倒しつつ

180秒の制限時間以内に鳥居のあるエリアのゴールに辿り着くのが目的。

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ハットリくんはジャンプと手裏剣による攻撃のほか、下記のような12種類の忍法を使うことができ

これらの忍法やアイテムにより能力を強化することができる。

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ステージ道中には、林、川、雲、迷路など様々な地形があってプレーヤーを飽きさせない。

全16ステージ構成であり全ステージクリア後は1面に戻ってループする。

 

忍法

画面上にアイコンが並んでおり、巻物の取得に応じて順番に補充されていく。

セレクトボタンで使用したい忍術にカーソルを合わせ、Bボタンで発動させる。

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やみくもに使うと苦戦をする要素もあり、計画的に使うことが重要。

忍法は12種類ありどれも役に立つものばかり。

最初の「手裏剣」だけは巻物がなくても使用でき、無制限で投げることができるが

他の忍法は巻物を取得しなければ使用できず、使用すると無くなる。

尚、太巻物は一気に忍法を4つ補充できる。

 

裏技&隠しアイテム

当時のファミコンのゲームは隠し要素が重要視されていた。

本作も様々な隠し要素が存在する。

特定の地点に手裏剣を撃ち込むと出現する隠しアイテムは入手時のメリットが

非常に大きいものばかりで、攻略を進める上でとても有用であった。

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特定の地点でジャンプすると敵が一定時間大きなフルーツと化し、取るとスコアが加算される。

一番の目玉である隠しアイテムは、特定の地点で手裏剣を連射すると高橋名人の顔が出現

更に撃ち込み続けると200万点という破格のボーナスが加算されるアイテムだった。

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当時ハドソンの社員の高橋名人は、16連射という特技を持ち、子供達の憧れであり知名度は抜群であった為の起用であろう。




登場キャラクター

漫画原作なのでお馴染みのキャラクターも登場する。

ハットリ・カンゾウ(ハットリくん)

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自ずと知れた主人公の伊賀忍者。

プレイヤーはハットリくんを操作して、ステージクリアを目ざす。

 

ハットリ・シンゾウ

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ハットリくんの弟忍者。

忍術「ナミダパワーの術」を使用すると現れて、泣き喚きながら

画面を左右に移動し画面全体の的にダメージを与える。

 

獅子丸

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伊賀流の忍者犬。犬種はチャウチャウ。

忍術「怒り火の玉の術」を使用すると現れて、一定時間獅子丸が

火の玉となって自キャラの前にオプションとしてつき大概の敵は倒せる。

 

影千代

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ケムマキの弟子の忍者猫。

突如現れ、素早く近づいてきてハットリくんの忍術をひとつ盗んでゆく厄介なお邪魔キャラ。

 

ケムマキ・ケムゾウ

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ハットリくんのライバルである甲賀忍者。

本作では敵ではなく上空から、取得するとパワーが全回復するハートを投下してくれるお助けキャラ。

 

ハットリ・ジンゾウ

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ハットリくんの父上。

ステージをクリアするとボーナスステージで沢山のチクワをくれる。

修行のためかチクワの中に鉄アレイを混ぜて投げてくる鬼畜っぷりを見せる。

 

驚異の販売本数

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なんとこの『忍者ハットリくん』は150万本も売り上げており、歴代ファミコンソフトの中でも堂々の第20位である。

あの『ドラゴンクエスト1』は21位であり、僅差であるが本作の方が上回っているという快挙である。

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これは多々ある漫画原作のファミコンゲーム化作品としては歴代1位である。

ゲーム史全体でも1988年のゲームボーイ用『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』

まで実に12年間も破られる事の無かった記録である。

 

BGM

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作中で流れるコミカルなBGMはアニメ『忍者ハットリくん』

の主題歌 っぽいが微妙に違っていて、途中からは全然別の曲になる。

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これはこれでノリノリな可愛いサウンドなので聴いてて楽しいのだが

完全なアニメの主題歌をフルで採用しなかったのは、ハドソンが著作権問題をクリアできず

アニメ主題歌のメロディーは2小節以上使えなかったからである。

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苦肉の策としてクラシックの『メヌエット』と『天国と地獄』にアニメ主題歌のサビの部分を

織り交ぜて構成された曲をBGMとして使用したが結果名曲になったと個人的には思います。




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