懐かしのゲーム紹介『 ファミコンウォーズ』ファミコン
ファミコンウォーズ
発売日 | 1988年8月12日 金曜日 |
価格(販売当時) | 5,500円 |
メディアタイプ | カートリッジ |
データ容量 | 1.5M+64KRAM |
メーカー | 任天堂 |
ファミコンウォーズは戦争を題材にした 任天堂のウォー・シミュレーションゲーム。
システムは初心者向けに整理・簡略化されており 基本的に成長の要素はない。
乱数要素があまりない ので戦闘の結果を予想することが可能。
そのため 詰将棋のように何手も先を見越した作戦を立てる ことができる。
主なシステムは後に同スタッフが 開発したシミュレーションゲームの 「ファイアーエムブレム」シリーズに流用されている。
プレイヤーはレッドスター軍か ブルームーン軍のどちらかを指揮して敵軍と戦う。
戦闘はターン制で、レッドスター軍が先攻 ブルームーン軍が後攻。敵軍の本拠地「基地」を占領するか
敵軍を全滅させれば自軍の勝利。逆の場合は自軍の敗北となる。
255ターン経過しても決着がつかなければタイムオーバーとなる。
毎ターン開始時に支給される資金を元手に、自軍の基地周辺に ある生産拠点で部隊を生産し
前線に送り込んで 敵軍を倒していく。部隊は全部で16種類ある。
ゲームシステム
本作は兵器生産、都市占領、敵兵力壊滅、敵拠点制圧を目的とするWar.SLGである。
PCゲームのWar.SLGはかなり複雑なシステムであることが多かったが、本作のシステムは
War.SLGに馴染みがなく、比較的低年齢層が中心となるファミコンユーザー向けにかなり整理・簡略化されている。
乱数的要素が少なく、戦闘の結果を予想することができる。
そのため、詰将棋のように何手も先を見越した作戦を立てることができる。
現実の戦争を題材にしたWar.SLGというと、ミリタリー知識の無いプレイヤーは置いてけぼりになりがちだが
本作は、兵器の名称を「戦闘機」「戦車A」「輸送ヘリ」などとシンプルする事により、素人にもどのような兵器か把握ができる。
グラフィックも全体的にデフォルメされており、重厚さや殺伐を適度に抑え、子供や女性のプレイヤー層にも馴染み易くしている。
このような工夫により、本作はミリタリーファン以外の幅広いゲームファンにも受け入れられ、大ヒットすることとなった。
『ファイアーエムブレム』の元となった作品
後に任天堂より発売される『ファイアーエムブレム』は、本作のシステムをベースに
各ユニットにクラスの違いを設け、能力値の差・経験値による成長などのRPGのような
キャラクターの概念を取り入れ制作されたタイトルであり、SRPGの草分け的存在と呼ばれている。
つまり『ファミコンウォーズ』無くしては『ファイアーエムブレム』
延いてはSRPGというジャンルさえ生まれて来なかったかも知れないと考えると感慨深いものがある。
『ファミコンウォーズ』を語る際に外せない話題として取り上げられるのがあのテレビCMだろう(笑)。
「ファミコンウォーズが出〜るぞ〜!」
「コイツはどえらいシミュレーション!」
「母ちゃんたちには内緒だぞ〜!」
CMの内容はアメリカ海兵隊の隊員が、訓練中に上記のゲーム宣伝の歌を歌うというものである。
昭和のファミっ子でこのCMを知らない者はいないと言えるほど強烈なインパクト放っており
今でもCMソングを歌えるおっさんも多いことだろう。もちろん完璧に歌える(笑)。
ちなみにこれは有名な戦争映画「フルメタル・ジャケット」のワンシーンをパロディ化したCMであり
なんと本物の海兵隊員、米軍演習地を使い撮影された。
教官と彼にしごかれる太めの隊員だけは、撮影のために呼ばれた俳優である。
隊員は実際に歌っての撮影であった。(CMでは日本人のアフレコ)。
日本語を喋れない隊員にローマ字表記の歌詞カードを渡し、日本語のような発音をさせた。
撮影後、隊員たちにセリフの意味の説明をしたところ、「かあちゃんたちには内緒だぞ〜!」の箇所では爆笑が起きたという。
1991年に続編として発売された『ゲームボーイウォーズ』ではアメリカ軍女性兵士が空軍飛行場で同じような構図で歌うCMが採用された。
こちらは前作の歌詞の「母ちゃんたちには内緒だぞ〜!」の部分が「父ちゃん一緒に遊びましょ〜!」となっている(笑)。
■裏ワザ
【データをクリアするコマンド】
再戦か戦闘かを選ぶ画面のとき、コントローラ2 のA、Bとコントローラ1 のA、Bを押しながら
スタートボタンを 押すと、セーブされたデータが消える。
【16番目の島】
コンピュータ戦に設定し15個の島をすべてレッドスター軍が
占領するとデビラー島が、すべてブルームーン軍が占領すると ラストドリーム島が現れる。