懐かしのゲーム紹介『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』ファミコン
ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣
発売日 | 1990年4月20日 金曜日 |
価格(販売当時) | 6,000円 |
メディアタイプ | カートリッジ |
データ容量 | 3M+64KRAM |
メーカー | 任天堂 |
ジャンル | シュミレーション |
『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』は1990年4月20日に
ファミリーコンピュータ用ソフトとして任天堂より発売されたシミュレーションロールプレイングゲーム。
『ファイアーエムブレムシリーズ』の記念すべき第1弾であり、のちに任様々な任天堂ハードで
続編がリリースされることになる同社の看板シリーズのひとつである。
のちにSRPGと呼ばれるジャンルを確立した草分け的作品となったタイトルである。
その後『FEシリーズ』は様々な任天堂ハードにて発売されるがジャンルはその全てがSRPGとなっている。
本作はシリーズの基本となるシステムを築いただけではなく、キャラゲーとしてメディアミックス展開を広げた先駆でもある。
特徴
それまでのシミュレーションゲームはユニットはただの駒でしかなかった。
しかし本作は味方と一部敵で顔が表示され、セリフが多々用意されるなど
ユニットのキャラクター性がとことん高められている。
また、キャラクターが戦いで死亡すると原則として生き返らない
シビアなゲームシステムや重厚なファンタジーシナリオが話題を呼んだ。
実は発売当初は不評であり、ソフトの値崩れが激しかった。
しかし実際に遊んだゲームプレイヤーの口コミによりファン層が広がり
最終的には33万本のヒットとなった経緯がある。
本作が発売された当時は、ゲーム画面を一切出さず「ファイアーエムブレムのテーマ」にのせて
中世騎士の格好をした一団が唱和するという、一風変わったテレビCMが放送された。
歌詞の内容は『FE1』のゲーム性を表したコミカルなものであり、非常に強いインパクトを残した。
このCMの歌を今でも歌を口ずさめるプレイヤーも多いのではないだろうか?(笑)。
戦死したキャラはもう戻らない
『FEシリーズ』の一番の特徴といえば前述でも少しだけ触れたユニットの「ロスト」の概念である。
原則としてHPが0になり死亡したキャラクターは復活はせず、2度と使用できなくなる。
特例として死亡したキャラクターの中から1名だけ、そして1度だけ
復活させることができるアイテムなども登場するが
それは特例中の特例であり基本的には死んだキャラは2度と戻ってこない。
戦闘システムは「ユニットの能力」や「兵種ごとの相性」などのパラメータに
おける計算方式に基づいたターン制バトルなので、敵のユニット種類や
残HPなどをしっかり把握して兵士を配置していけば味方キャラが殺される可能性を減らすことが可能。
しかし稀に出る必殺の一撃で予想外のダメージを受けたり、ゲーム中突如出現する
“敵援軍”や“敵伏兵“などによる奇襲を受けることにより味方ユニットが死んでしまうことも少なくない。
勿論ゲームであるので“リセットを押してやり直す”ことは可能だが
本作のセーブはステージ開始前の進撃準備の時にしか行うことはできず
MAP攻略中にやり直し可能なセーブはできない(中断セーブは可能)。
そのためMAP攻略中にキャラが死んだ場合などにやり直しをする場合は
リセットを押してそのMAPを最初からやり直すしかない。
つまりやり直しにはそれまでの数時間のプレイが全て無かったことにされるというリスクを伴うことになるのだ。
このシビアな仕様によりゲームの臨場感を盛り上げており、プレイヤーが戦略の決断をするのに程よい緊張感を与えることに成功している。
SLGはMAP攻略自体がメインとなりストーリー性はついで的なモノが多かったが
本作はかつてない壮大なシナリオ展開の中でのMAP攻略が進む。
魔法やドラゴンが登場する中世ファンタージの世界観が舞台でありながら
敵は基本的に人間であり、部隊同士の戦争というテーマが濃厚に描かれる。
発売当時はSLGジャンルに括られていたが、今までのSLGとは明らかに違っておりプレイヤーは衝撃を受けた。
ウォーSLGとファンタジーRPGの要素を完全に融合させ、両ジャンルの魅力をとことん追求した本作は
のちにSRPGと呼ばれ多くのファンを獲得することとなった。
本作で産み出された数々の独自の仕様は『ラングリッサー』や『シャイニングフォース』など
その後に数多く発売される事になるSRPGタイトルシリーズの模範ともなっている。
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