懐かしのゲーム紹介『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』

ドラゴンクエストⅡ悪霊の神々

発売日 1987年1月26日 月曜日
価格(販売当時) 5,500円
メディアタイプ カートリッジ
データ容量 1M+64KRAM
メーカー エニックス

ドラゴンクエストⅡとは

ジワジワと売れていった前作『ドラゴンクエスト』に比べ、その下地を活かして発売当初から爆発的にヒットとなった。

ちなみに前作の「1」の発売の僅か8か月後にこの「2」が発売されている。

今では考えられない驚異の開発速度である。

タイトルロゴの「II」のデザインは、盾を模したものとなっている。

本作の時代設定は前作『ドラゴンクエスト』から100年後である。

本作の主人公たち3人は勇者ロトの血を引く前作の主人公の子孫たちであり

主人公・ローレシアの王子は、まず仲間のサマルトリアの王子とムーンブルクの王女を見つけ、そして3人で力をあわせて悪の大神官ハーゴンに立ち向かう。

基本システムは前作同様にモンスターと の戦いで経験値とゴールドを獲得し

レベルアップや装備品入手でキャラクター強化 していく王道ロールプレイングゲーム。

しかし、今作からはパーティ制が導入されました。

・魔法は使えないけど腕力は抜群なローレシアの王子

・剣も魔法もそれなりに使えるサマルトリアの王子

・腕力は低いけど強力な魔法を使いこなすムーンブルクの王女

彼らロトの末裔たちが邪神を呼び出そうと企む大神官ハーゴンの軍勢へと立ち向かうという物語ですね。

パーティ制以外にも前作から下記の部分で パワーアップが見られます。

装備の種類 装備の種類が 「武器」「頭」「盾」「頭」「その他」 の計5箇所に増加。

呪文の数も増加 前作では10種類しかなかった呪文も 一気に増えました。

スクルトやルカナンといった補助系呪文が 登場したほか、攻撃系では バギ、イオナズン、ザラキ。

回復系ではホイミ系最上位呪文の ベホマと蘇生呪文ザオリク。

そして、何が起こるかわからない呪文 パルプンテが登場したのも今作からです。

それぞれ後のシリーズ作品と効果の差は あるものの、パーティ制導入によって 複数対象の呪文が増えたのが特徴的。

海上を船で移動 本作では海を移動するための船が初登場。 船を入れた途端に行動範囲が一気に広がるため

次にどこへ行けばいいのか 迷った人も大勢いると思われます。 広大な海を不安な気分で彷徨う。

それがまた冒険している気分にさせてくれました。ダンジョンに塔が追加 前作でのダンジョンと

言えば洞窟だけ だったが今作からは塔も登場。 また、洞窟内では呪文や道具を使わなくても

視界がひらけており見やすくなりましたが その分仕掛けについては意地悪さが増しています。

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フィールドマップの広さは、前作(100×100)の6倍以上(256×256)となっており

冒険できる範囲が広がり、徒歩だけでなく、船に乗ったり、「旅の扉」で遠隔地へ瞬時に移動したりすることも可能となった。

またビジュアル面では海岸線や壁などに代表されるグラフィックが強化されたほか、使用している楽曲数も増加されている。

 

あらすじ

『ドラゴンクエスト』において、アレフガルドを恐怖に陥れた竜王は勇者ロトの血を引く勇者によって倒され、それ以降、世界は平和な時代が続いた。

勇者は、ラダトームの姫であったローラとともに新たな地を訪れ、国を築く。

国号は妻の名を採って「ローレシア」とされた。

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その後、国はローレシア、サマルトリア、ムーンブルクという3つの王国に分割され

勇者とローラがもうけた3人の子供とその子孫が各国を治めていった。

本作はそれから100年が経ち、平和が破られた後の物語である。

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ムーンブルク王国の城が邪教の教祖大神官ハーゴンの手先によって滅ぼされ、ムーンブルクから脱出した1人の兵士がローレシアにたどり着く。

兵士はハーゴンのことをローレシア王・王子に伝えるとその場で息絶える。

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サマルトリアやローレシアがハーゴンの手に落ちてしまうのを阻止するため

ロトの末裔であるローレシアの王子(主人公)が、ハーゴン討伐のためローレシアを旅立つ。

ゲームシステム

パーティー制

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前作は主人公1人だけで冒険をするシステムであったが

本作では複数人のキャラクターが集団で行動するパーティーシステムを採用し、最終的には3人パーティーとなる。

3人は能力の成長の仕方、覚える呪文、装備できる武器などが異なる。

 

ダンジョン

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ダンジョンとして前作の『洞窟』のほかに『塔』が登場しており、地下に降りていく洞窟ダンジョンと、上層へ登っていく塔ダンジョンに分かれている。

本作における塔は、外縁又は吹き抜けから落ちることで地上に脱出したり、下階に移動したりできる。

 

船の導入

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本作では移動手段が徒歩だけでなくなり、ほかの移動手段が追加された。

シリーズで初めての乗り物として、水上を移動することができる船が登場した。

フィールド上から主人公たちが乗り込むことによって、水上を移動することができる。

地上同様、水上でもモンスターとの戦闘が発生し、水上のみ出現するモンスターもいる

 

戦闘

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本作ではパーティーを組んでいる主人公一行に対して、敵も徒党を組んで襲い掛かってくる。

同じ敵モンスターが複数集まりグループを組んでいる場合もあり、同じモンスターの集団に

対しては通常攻撃(たたかう)では通常一体ずつしか攻撃できず、攻撃呪文にはグループ全員や敵全員を攻撃する効果を持つものもある。

 

前評判を超える面白さ!

いざ発売されプレイするとその期待以上のクオリティに驚愕した。

これまでのRPGとは比べ物にならない冒険感に溢れる旅路!

まるで本当にこの世界の勇者になったような気分でゲームを遊んだものだ。

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その面白さは子供だけでなく、大人たちも巻き込んでの一大ブームとなった。

学校では毎日ドラクエⅡの話題で持ちきりである。

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クラスで友達から仕入れた情報を家に持ち帰り、新たな冒険に旅立つ。

ドラクエⅡが発売されてから暫くはそんな毎日が続いていた。

 

恐怖の魔窟ロンダルギアへの洞窟

そんな大ブームとなったドラクエⅡですがひとつ大きな問題があった。

それは難易度がとても高かったという事である。

冒頭でも触れた通り、今作は前作『ドラゴンクエスト』の発売から僅か8ヶ月後のリリースとなった。
細かなバランス調整やデバッグに掛ける時間がかなり足りなかったのかも知れない。

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まず魔物がかなり強めに設定されており雑魚敵でも油断すると全滅させられることが多々ある。

「メガンテ」や「ザラキ」を多用してくる魔物や、高確率で「甘い息」を吐き続ける魔物など

かなり手強い魔物が雑魚キャラとして多々登場し苦戦をさせられた。

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しかしまだ強い魔物だけならレベルを十分に上げることで時間は掛かるが対処は可能だった。

それよりも厄介な問題はロンダルギアの洞窟と呼ばれるダンジョンだ。

魔王が住む最終決戦の地へと赴く為に必ず突破しなければならない試練の洞窟なのだ。

この洞窟はほぼ最強格の魔物がうようよとしており、とてつもなく広い。

その上ゲーム自体のエンカウント率が高めの設定なので、一度迷うと生きて還ることはかなり難しいダンジョンであった。

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高レベルであってもちょっとしたミスや不運が重なるとすぐにパーティーが全滅の憂き目に遭う超高難易度ダンジョン。

しかも至る所に仕掛けられた落とし穴により、せっかく奥まで進んでもすぐに入り口付近に戻されるという慈悲のないトラップ。

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なんとか落とし穴フロアを突破しても、次は無限回廊と呼ばれるフロアが待ち受けている。

無限回廊とは無数の分岐点をひとつも間違わずに、全て正しい道順通りに歩かなければ延々とダンジョンを彷徨う事になる鬼畜の如き“まやかしの回廊”だ。

一切妥協のない凶悪な魔物とトラップがプレイヤーの行く手を阻む。

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インターネットも無く、攻略本も発売より1ヵ月くらい経たなければ出ない時代。

このダンジョンでクリアを諦め、挫折したプレイヤーはかなりの数に上ると言われている。

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筆者もロンダルギアの洞窟では数え切れないほどの全滅を繰り返した。

何度か諦めかけたが挫けずチャレンジを繰り返し続け、とうとう洞窟を突破してロンダルギアの大地を踏みしめる事ができた。
雪が積もる真っ白なロンダルギアの景観を目にした時の感動は今でも忘れられない。

 

最強の敵「ふっかつのじゅもん」

しかしこのゲーム最大の難関はロンダルギアの洞窟ではない。

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最後のボス、ありとあらゆる魔術を使いこなす大神官ハーゴンでもない。

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古の封印を解かれ世界を滅ぼすために生まれた破壊神シドーでもない。

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それは最大52文字からなる恐怖のシステム「復活の呪文」である!
この時代セーブと言う機能は無く、ゲームを中断する時は王様に復活の呪文を教えて貰い、その呪文をプレイヤーはジャポニカ自由帳などに書き写してからファミコンの電源を切る。

そして次回ゲームの続きを開始する際にはその復活の呪文を打ち込む事で、中断した状態から始められるというパスワードによるコンティニュー仕様だった。

パスワードはドット絵で表現された平仮名。

しかもこの時代のテレビはみんなブラウン管というとても解像度の低いモニター。

さらに一般家庭でのテレビのサイズも20インチくらい。

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そんな劣悪な環境では「ぬ」と「め」も、濁音と半濁音ですら、見分けるのはかなりの難易度だ。

戦闘

今作からは敵も複数出現。 行動順も必ず先制させてくれた前作の紳士な

モンスターたちとは違い、平気でこちらをボコ殴りにしてくるので注意が必要です。

すばやさの数値が高い順に行動するらしいが、遊んでいていまいち実感なかったな~。

また、「痛恨の一撃」が登場したのも 今作からですね。 印象に残る主人公3人組 「ドラクエ4」のように

主人公メンバーに 強烈な個性が設定されているわけではないのだが

この「ドラクエ2」の主人公達は何かとネタにしやすい(されやすい)。

まずローレシアの王子。 力が強く、ロトの剣やいなずまの剣など 強力は武器を装備できる攻撃役。

ハッキリ言って彼の攻撃力がないと 戦闘はかなり苦労すると思えるほど 大事な存在である。

だが、呪文は一切覚えない。 MPもずっと0のまま。 いわゆる脳筋というやつである。

そしてご存知サマルトリアの王子。 個性も何もない顔をしているが それなりに

武器を扱いそれなりに魔法も扱う それなりに大事なヤツ。

実際、FC版とMSX版では彼しか ザオリクを覚えないので死なれると 困ることは困る。

でも武器での攻撃は ローレシアの王子に勝てず、呪文での攻撃も 回復もムーンブルクの王女に勝てない。

そして序盤、寄り道好きなこいつを 仲間にするために散々振り回されることから ネタにされやすい。

最後にムーンブルクの王女。 城を襲撃されて父親を殺され 自身は犬にされてしまった悲劇の犬…… ではなくヒロイン。

パーティの紅一点であり、設定が 設定なだけに色々な方面でもっともネタに されやすいキャラ。

だが、最強攻撃呪文 イオナズンに最強回復呪文ベホマを使い あのパルプンテも使うので戦力としては貴重。

天使と呼んでくれてかまわない。 このように「ドラクエ2」のキャラは 他のシリーズ作品のキャラと比べても 十分個性溢れている。

ある意味、 これくらいの個性にとどめるのが理想かも あともしかすると勘の良い人ならお気付き かもしれないが

私はムーンブルクの王女が ドラクエシリーズの女性キャラの中でも 好きである。設定うんぬんや能力もあるが

ムーンペタ周辺の悪名高きマンドリルに 苦戦しているところに彼女のバギは どれだけありがたかったか。

もちろん容姿は言うまでもない。 シリーズ屈指の難易度 子供から大人まで楽しめる「ドラクエ」 シリーズにおいて

今作はNo1とも 言われる高い難易度を誇るもっとも狙った 難易度ではなく、調整する時間がなかった だけらしいが。

中でもロンダルキアの 洞窟は広大なマップと強力な魔物 ループ回廊や見えない落とし穴など

一回の攻略ではまずクリア不可能な 難易度となっている。 たまに今のドラクエやリメイク版で

苦労した」って言うとここぞとばかりに、 「FC版ドラクエ2やってから言え」 なんて言う人いるけど

リメイク版でも 「ドラクエ2」にかわりはない。 何も好き好んで理不尽な方を 今やる理由なんてない。




最近ではPS4やSwitch、スマホアプリでもリメイク版のドラゴンクエスト ロト三部作が発売されている。

若いゲーマーの方などは平成に入ってから発売されたシリーズはプレイしていても、ドラクエ1~3あたりは未プレイの方も居るのではないだろうか?

初代ドラゴンクエストが発売されてから既に34年の年月が経過してるのだから十分にあり得る話だ(2020年現在)。

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ドラゴンクエストシリーズは老若男女を問わず楽しむことができる日本を代表するRPGだ。

まだロト三部作を体験していない若い世代のゲームファンにこそ、この昭和に熱狂を生んだ伝説のゲーム『ドラゴンクエスト』を遊んでみて欲しい。

今回は『ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々』の紹介でした。



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