懐かしのゲーム紹介『ワルキューレの伝説』PCエンジン
ワルキューレの伝説
『ワルキューレの伝説』は1990年8月9日にナムコよりPCE用ソフトとして発売されたアクションゲーム。
オリジナルは1989年4月に同社が稼働させたアーケードゲーム。
ナムコの『ワルキューレシリーズ』のひとつであり
FCで発売された『ワルキューレの冒険 時の鍵伝説』(1986年)の続編にあたる。
本記事では1990年に移植発売されたPCE版をメインとして取り扱う。
ワルキューレの伝説とは
FC用ソフトとして1986年に発売されたアクションRPG『ワルキューレの冒険 時の鍵伝説』の続編にあたる。
前作のアクションRPGから純粋なアクションゲームにジャンル変更し、1Pは主人公のワルキューレ
2Pは相棒のサンドラを操作することが可能で2人用も可能なシステムとなった。
プラットフォームを家庭用コンソール機からアーケード筐体に移すことにより
独特な雰囲気のファンタジー世界を鮮明な形で描いたグラフィックや美しいサウンドで奏でられるBGMなどが実現された。
その世界観に決して難しすぎず、簡単すぎるわけでもない、適度な歯ごたえのある
アクション性と併せることによって、大ヒットとなったタイトルである。
PCE移植版
家庭用ゲーム機では初移植となったPCエンジン版だが、移植に際し元の
AC基板とのハードスペックとROM容量との差から大幅な変更が施されている。
サウンド面に関しても内蔵音源の制約によりBGMの再現性は若干劣る。
2人同時プレイから1人プレイ専用のゲームになった。
この為、2P側の使用キャラクターであったサンドラはゲーム中に各所でNPCとして登場する。
ステージクリアのタイム制限が廃止され、パスワードによるコンティニューが導入されている。
そしてアーケード版では登場しないワルキューレのライバルキャラ「ブラックワルキューレ」が本作で初登場となった。
上記のようにかなりオリジナル要素が濃くなった作品となったが、グラフィック面の雰囲気などは
概ね忠実に移植されており、ユーザーにも受け入れられた良作といえるタイトルとなった。
ストーリー
人々に豊かな恵みをもたらしていた天界の至宝・黄金の種が悪魔カムーズに奪われ、人々は飢えと絶望に苦しめられていた。
下界の様子を憂いた大女神は、戦乙女ワルキューレとその相棒サンドラにカムーズ討伐の命を下す。
黄金の種を奪還し世界に平和を取り戻すべく、ワルキューレとサンドラは地上へと降り立つのだった。
ゲームシステム
トップビュー視点のアクションアドベンチャー。
剣による直接攻撃とMP消費による魔法攻撃を使いステージを進む。
プレイヤーには残機の概念がなく、HPが尽きるとゲームオーバーになる。
アクションゲームになった為、ステージは完全に一本道となっている。
しかし敵を倒すとお金が手に入り、行商からアイテムを購入できたり、ステージの途中で
人と会って会話をしながらストーリーを進めていくなどとRPGっぽい雰囲気を
出す仕様が随所に採用されているので冒険している感覚がしっかりとあるのが特徴だ。
『ワルキューレ』シリーズの持つ、不思議な雰囲気を持つ世界観は大好きで
続編である『ワルキューレの伝説』がPCEで発売されると知った時も、とてもワクワクしたのを憶えています。
アクションRPGから純アクションへと変貌した本作でしたが、その世界観は損なわれてなく
それどころか強化されたグラフィックでより緻密に表現された世界と可愛らしいワルキューレにあっという間に夢中になりました。
サウンド面に関しても、PCE版はアーケード版に比べ劣るとはいえ
神秘的なBGMばかりであり、ゲームの世界観をしっかりと表現していました。
そこまで高難易度ではなく、コンティニュー機能も搭載されていたので
そんなにアクションゲームの得意ではない私でも、なんどもやり込んでいくうちに
先の面へ進めるようになり、最後は全面クリアできた思い出のゲームです。
あれから30年近い年月が経ちましたが、久しぶりに遊びたくなりました。
次世代機でリメイク版などが発売される事を望みます。