懐かしのゲーム紹介『探偵 神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件』ファミコン
『新宿中央公園殺人事件』
『探偵 神宮寺三郎シリーズ』の記念すべき第一作目にあたるのが、1987年にデータイーストにより
FDS用ソフトとして発売された本作『探偵 神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件』である。
『ポートピア連続殺人事件』(83)や『オホーツクに消ゆ』(84)などに代表される当時人気ジャンルの
ひとつであったコマンド選択式のADVであり、作品全体に漂うハードボイルドな雰囲気とアダルトな渋さはこの『新宿中央公園殺人事件』で既に確立されている。
発売日 | 1987年4月1日 水曜日 |
価格(販売当時) | 3,300円 |
メディアタイプ | ディスクシステム |
データ容量 | |
メーカー | DECO〔データイースト) |
ゲーム動画
ストーリー
新宿中央公園にてバー「イースト」の人気ホステス高田桃子の絞殺死体が発見された。
目撃者もなく調査が難航する中、淀橋署の警部である熊野は、親友であり、新宿歌舞伎町に事務所を構える探偵「神宮寺三郎」に調査を依頼する。
神宮寺の聞き込み捜査により、桃子が新宿の資産家である柏木大介と親密な関係であった事が発覚する。
さらに、常連客の証言ではバー「イースト」の店長である代々木一は、桃子に借金をしているなど新たな事実が明るみになっていくのだった…。
ゲームの特徴
ハードボイルドテイストの渋い大人向けADVが人気となり、その後たくさんの続編が
発売されることとなる本作であったが、この『中央公園殺人事件』に関しては問題点も多々あった。
RPG風のトップビューのMAPで二頭身の神宮寺を操作するというドラクエ移動方法。
時間の概念があり、期日までに事件を解決できないとバッドエンドとなってしまう。
タバコを吸うことによりゲーム進行のヒントを貰える。
上記の様なそれまでの探偵ADVとは一味違う新しい試みが導入されているが
第一作目ということもありまだまだ手探り感が多い部分も多々あった。
RPG風の移動手段や時間の概念は続編に継承されなかったが
“タバコを吸うコマンド”は神宮寺のダンディな雰囲気にもピッタリで現在までの全てのシリーズ作品で採用されている。
タバコ
余談ではあるが、前述した“タバコをすう”というコマンドにてゲームのヒントを
得られるというアイディアは『探偵 神宮寺三郎』シリーズの代名詞とも言えるシステムになった。
筆者は本作を初めてプレイした時はまだ幼く、ストーリーの意味もよく理解できなかったため
肺ガンまっしぐらのペースで“タバコをすう”コマンドを選択しまくっていた記憶がある(笑)。
本作が発売された昭和62年はまだ喫煙に対して世の中が寛容な時代であったためゲーム中どこでも“たばこをすう”コマンドを使えた。
しかし時代が平成~令和となった現代は喫煙者は肩身が狭くなっている。
シリーズでもその時代背景は如実に反映されており、ここ数年の新しい作品では
ゲーム中のほとんどの場所で“タバコをすう”のコマンドは発動不可となっている。
コマンドを選択しても「ここは禁煙なのでやめておこう」とタバコが吸えないのだ(笑)。
バーの女性、警察官、ヤクザ者などアダルトテイストな登場人物たちが織りなす
攻略情報
捜査に行く→事務所
聞き込み→熊野→桃子のこと、恵子のこと、気づいたこと
捜査に行く→バー・イースト
聞き込み→恵子→気づいたこと、柏木のこと
聞き込み→あたりの人→桃子のこと
呼ぶ→代々木
聞き込み→代々木→桃子のこと、代々木のこと→アリバイ
捜査に行く→柏木の部屋
聞き込み→町子→柏木のこと、桃子のこと、恵子のこと
取る→写真→町子
聞き込み→町子→町子のこと→アリバイ、住所
捜査に行く→淀橋署
呼ぶ→熊野
聞き込み→熊野→桃子のこと、代々木のこと
捜査に行く→ホテルK.O
聞き込み→京→町子のこと
捜査に行く→バー・イースト
聞き込み→恵子→町子のこと、柏木のこと
捜査に行く→明治組
聞き込み→あたりの人→豪造のこと、柏木のこと
※豪造のことを聞かずに中に入るとゲームオーバーです。
捜査に行く→中に入る
聞き込み→豪造→代々木のこと、柏木のこと、町子のこと、気づいたこと
タバコ吸う
聞き込み→豪造→代々木のこと
脅す→豪造
聞き込み→代々木→柏木のこと、桃子のこと、代々木のこと→アリバイ、豪造のこと
聞き込み→豪造→代々木のこと
聞き込み→大久保→桃子のこと
聞き込み→熊野→桃子のこと
聞き込み→洋子→桃子のこと
捜査やめる→日付が18日になるまで
※日付は洋子に聞けばわかります。
捜査に行く→公園
呼ぶ→熊野
捜査に行く→中に入る
公園の北西の隅の方でまわりみる
聞き込み→伊勢→伊勢のこと→アリバイ、気づいたこと、伊勢のこと→車のこと
聞き込み→三越→三越のこと→車のこと
捜査に行く→中に入る
公園の南西の隅の方でまわりみる、駐車禁止区域と出ればOK。
また中央公園派出所に戻ってください。
聞き込み→伊勢→伊勢のこと→車のこと
捜査に行く→ホテルK.O
聞き込み→京→京のこと→車のこと
捜査に行く→中に入る
聞き込み→阿佐ヶ谷→阿佐ヶ谷のこと→車のこと
捜査に行く→他に行く→バー・イースト
聞き込み→恵子→恵子のこと→車のこと、桃子のこと
捜査に行く→淀橋署
聞き込み→熊野→角筈のこと、気づいたこと
呼ぶ→中野
タバコ吸う
聞き込み→中野→気づいたこと
何か見せる→写真→町子→中野
捜査に行く→他に行く→町子の部屋
聞き込み→町子→町子のこと→車のこと
まわりみる
物調べる→タバコ
取る→タバコ
何か見せる→町子→タバコ
捜査に行く→K大学
聞き込み→あたりの人→角筈のこと
脅す→あたりの人
聞き込み→あたりの人→角筈のこと
捜査に行く→事務所
聞き込み→熊野→町子のこと
聞き込み→洋子→角筈のこと、気づいたこと
捜査に行く→K大学
聞き込み→あたりの人→角筈のこと
捜査に行く→角筈の部屋
まわりみる
物調べる→タバコ
聞き込み→角筈→角筈のこと→車のこと、町子のこと
物調べる→タバコ
捜査に行く→淀橋署
呼ぶ→熊野
告発する→角筈、町子
ハードボイルドなストーリーは味があり好きな人には堪らないタイトル。
BGMもジャジーな雰囲気の渋い感じで作風によくあっている。
ただしこの時代、ファミコンのメインユーザーであった小学生には少し取っつきにくい
ジャンルであり一部の大人のゲームファンに指示されるのみであった。
さらに事件最大の山場の真相がかなり間抜けであり、それまでのニヒルでダンディなストーリーを台無しにするお粗末であったのも残念な要素である。
それでも本作が切り開いたハードボイル探偵ADVという路線は固定ファンを掴み、後に続くシリーズ2作目
『横浜港連続殺人事件』はシステム・ストーリーともにブラッシュアップされており、人気シリーズになっていく。
たくさんの作品が発売されてる本作はPS4やSwitchなどでも最新作がプレイできる。
ハードボイルドな世界観が好きな方ならシリーズに共通するトラッドでジャジーな雰囲気は
必ず気にいると思うので、是非一度プレイしてみることをお勧めしたい。
今回は30年以上愛され続けるハードボイルド探偵シリーズの記念すべき第一作目『探偵 神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件』の紹介でした!