懐かしのゲーム紹介『スーパー桃太郎電鉄Ⅱ』PCエンジン
スーパー桃太郎電鉄Ⅱ
『スーパー桃太郎電鉄II』(スーパーももたろうでんてつツー)は
1991年12月20日にハドソンから発売されたPCエンジン用コンピュータボードゲーム。
同社の『桃太郎電鉄シリーズ』第3作目。基本的なゲームシステムは前作『スーパー桃太郎電鉄』(1989年)
と同様であるが、本作から「キングボンビー」が登場するようになった事や、空港のマスが
設置され海外への移動が可能となった点などを特徴としている。
ジャンル | ボードゲーム | |
対応機種 | PCエンジン スーパーファミコン ゲームボーイ |
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メディア | 【PCE】6MbitHuカード 【SFC】8MbitROMカートリッジ 【GB】2MbitROMカートリッジ |
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発売元 | ハドソン | |
開発元 | 【PCE/SFC】ハドソン 【GB】メイクソフトウェア |
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発売日 | 【PCE】1991年12月20日 【SFC】1992年8月7日 【GB】1994年2月18日 |
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定価 | 【PCE】6,800円 【SFC】8,800円 【GB】4,500円(全て税別) |
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周辺機器 | 同時対戦時:マルチタップ対応 | |
判定 | 良作 |
桃太郎電鉄シリーズ
「桃太郎電鉄シリーズ」とは1987年にFC用ソフトとして発売されたRPG「桃太郎伝説」の派生作品と
して1998年に発売された「桃太郎電鉄」を皮切りに、現在までにメインシリーズだけで22作品が発売されているビッグタイトルである。
シリーズ累計販売本数は1200万本を超えるハドソンの看板シリーズのひとつ。
主な製作者としてさくまあきらが監督、土居孝幸がイラスト、関口和之(サザンオールスターズ)が音楽を担当している。
2012年にハドソンがコナミに吸収された際、さくま氏とコナミとの確執により23年に
わたるシリーズ製作の歴史に幕を降ろしたが、2016年に任天堂に移籍したさくま監修により4年ぶりに続編が発売されている。
桃鉄のルール
FCで発売された第1作目のみ大幅にルールが異なるが、2作目以降は統一されており、基本ルールはほぼ下記の通りである。
はじめにプレイ人数・年数やターンの順番などのルール設定をおこなう。
プレイ人数は合計2~4人で、人数が足りなければCPUに代行してもらうことも可能。
プレイヤーはサイコロの目に従って、コマである自分の汽車を任意の方向に進めて行く。
ゲーム開始直後、最初にめざす「目的地」がルーレットで決定され、ゲームスタートとなる。
プレイヤーは電鉄会社の社長となり、目的地を目指しながら日本全国をまわり「物件」を購入しながら収益を上げ、総資産で勝敗が決まる。
スーパー桃太郎電鉄Ⅱ
たくさんのシリーズが発売されている「桃鉄」なので、筆者の様にプラットホームを変えながら複数の「桃鉄」を遊んだ経験があるゲーマーは多いだろう。
本記事は22作品あるシリーズタイトルのうち、「桃鉄」の悪夢、災害、破滅の使者とも言うべきキングボンビーが初登場した「スーパー桃太郎電鉄Ⅱ」にスポットを当てて書く。
メインシリーズとしては3作目にあたる本作はPCE用ソフトとして1991年に発売され、1992年にSFCに、1994年にGBにそれぞれ移植されている。
前述した通り、プレイヤーに被害を与える貧乏神の変身形態としてキングボンビーが追加され、さらに深刻な被害をもたらすようになった。
また、「空港」のマスから飛行機で向かう海外駅として「ハワイ」などが登場。
そのほか、新駅が追加され路線が大幅に変更されている箇所もある。
キングボンビー
目的駅にプレイヤーが到着した時点で、一番目的駅から距離が遠かったプレイヤーに憑りつく貧乏神。
貧乏神は毎ターン後に手持ちのカードを勝手に1枚捨てたり、物件を半額で売却したりと悪さを働くなど結構な困ったちゃんなのだが…真の恐怖はこの貧乏神ではない。
ゲームを続けていると、突如貧乏神に異変が起こりランダムな確率でキングボンビーへと変身を遂げる事があるのだ。
こうなると憑りつかれているプレイヤーは洒落にならない損害を受け、2度と戦線復帰出来ないくらいの壊滅状態に追い込まれる(笑)
例え断トツTOPの資産を所有していたとしても1年もあればあっという間に借金生活に堕ちる。
コイツに憑りつかれると1ターン毎に億単位の金を捨てたり、数十件もの物件を一度に処分したり、手持ちのカードを全て破棄したりしやがる。
それ以外にもボンビラス星とかいう自分の星に拉致されて、他のプレイヤーと隔離され、脱出するまで永遠に金を搾取されるという地獄の苦行を強要されたりもする。
見た目も強烈であり、普通の貧乏神の時はジャンプ放送局の榎本一夫がモデルの可愛らしい姿であるが
キングボンビーに変身するとヘヴィメタル系バンドのようなメイクにふんどし一丁の
太ったおっさんというとんでもない化け物に成り果てビジュアル面でもプレイヤーを苦しめる。
そんなキングボンビーが「ボンビラスの世界ではカネなどいらぬのだ!オレさまが捨ててやる!
サイコロを10個ふって出た数の合計で金額を決めてやるぞ!」などと宣い、突如画面に10個のサイコロが現れるシーンなどは今思い出してもトラウマだ。
憑りつかれた友を見てると息ができないほど笑えるのだが、自分が憑りつかれると本気で殺意が湧く。