これはドッジボールなのか?くにおくんのドッジボールだよ全員集合♪

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くにおくんのドッジボールは、普通のドッジボールじゃない!?

ファミリーコンピュータ用ソフト『熱血高校ドッジボール部』を
スーパーファミコンでリニューアルした作品。
アクション面では多彩なジャンプ、回避や
ブロックからのスパイク、トーテムポール
色々なギミックを持つフィールドなどが追加された。
システム面では選手のレベルアップや編集
チームの編集、アイテムの購入からシュートの合成に
いたるまで大幅なパワーアップが図られた。
キャラクターについては、熱血高校ドッジボール部の
メンバーはおらず、俗に「ダウンタウンキャラ」と
呼ばれるキャラクターが出場する。通称「SFCドッジ」。
ゲームデザインは、『ダウンタウン熱血物語』の吉田晄浩。
音楽は澤和雄、飯塚千晶、片岡清美、上原麗子。
ドッジボールといえば、相手にボールをぶつけて
顔面以外ならアウトとなり、外野に回るという
ルールだが、くにおくんのドッジボールは違う。
ボールをぶつけられても、それだけではアウトには
ならず、体力が無くなり戦闘不能になるまでアウトと
ならないアルティメットスポーツなのだ・・・・!
しかも各国のステージには様々なギミックが存在しており
コートがひっくり返って選手全員が落下する等
試合が中断してしまうようなとんでもない物も有り。
各選手が使用する「必殺シュート」においては
選手を貫通したり、選手をボールごと天空に運び去ったり
ボールがワープしたりと現実にあったら「かなりヤバイ!」
そんなドッジボールなのだ。
試合どころじゃない!?

試合どころじゃない!?

日本ステージのギミックが作動フィールドの
金網が回転して選手が落下してしまった所。

相手コートのボールも回収!?追加された新アクションに注目!

SFCになりボタン数が増えた事もあり、前作の
『熱血高校ドッジボール部』
からアクションが大量増加した。
ロングジャンプ:十時キー2回押しでダッシュした後
さらにダッシュをする事で進行方向に大きくジャンプする事
ができる。相手コート内部に大きく侵入する事ができるため
相手コートに置いてあるボールを拾ってしまう事もできる。
また高さもあるので、相手の外野へのパスをカットする事も可能。
ダイビングジャンプ: Lボタンを押しながらジャンプする事で
頭から突っ込むダイビングジャンプとなる。
ダッシュ中に行う事でさらに飛距離がまし
ロングジャンプのように高さは無いが水平距離は長い。
ブロック: 微量のダメージを受けるが、相手のシュートの
勢いを殺し、バレーボールのレシーブのように
頭上にボールをあげるテクニック。
アタック: バレーボールのアタックである。
ブロックで頭上に上げたボールをアタックする他
各ジャンプ中にも行う事ができるので
ダイビングジャンプ→アタック等で相手の
シュートを直接弾き返す事も可能。
合体指示: Xキー+方向キー、Xキー+Lボタン
Xキー+方向キー+Lボタンの各パターンでそれぞれに
対応した合体指示を出す事が可能。これにより
チームメンバーと上下左右に合体して共通の
移動操作を取る事が可能。また指示によっては
合体したチームメンバーを投げる事が可能で
ゲームルールの「ひとなげだめーじ」を有りに
した場合はチームメンバーを投げつける事で相手を倒す事ができる。
特徴的な物は上記となっているが、その他細かい点も
追加されてさらに戦略性が深まっている。
相手コートに侵入!

相手コートに侵入!

ダッシュからのダイビングジャンプで
相手コート中程まで侵入、ここでシュート
すればヒット率アップ間違いなし♪
合体指示「ボトムマン」!

合体指示「ボトムマン」!

ボトムマンの合体指示を4回繰り返し、
トーテムポールのようになった状態。
これで相手のパスもカットし放題!?




くにおくん達が戦う各国の特徴!

くにおくん達がドッジボールするのは世界各国の
選手たち。各国の特徴的なシンボルが背景に
なっていたり、ステージギミックがその国らしさを
表していたり、ただ中には滅茶苦茶な物も・・・・!
日本

日本

華やかな桜と、雄大な富士山が特徴的なステージ。
下から吹き上げる風で選手が浮かんだり
コートの金網がひっくり返ったりする。
イギリス

イギリス

ロンドン橋上での戦いとなるイギリスステージ。
橋は開いたり閉じたりして、選手が落下する事も
しばしば。また、画面が見えなく成程の
白い霧が発生するのも特徴。
インド

インド

バックのタージマハルが特徴的なインドステージ
ステージは沼で水流が有り、選手達は
内野外野問わずに、流されてしまう。
蓮の葉が浮かんでおり、それに乗ると多少安定する。
インドチームは守備が強力なチーム
ボールを避けるのがうまい。
アイスランド

アイスランド

氷原のコートで、後ろには流氷が見える非常に
寒そうなステージ。コートがいきなり
盛り上がったり盛り下がったりし、ツルツルと
滑ってしまう。又、いきなり選手が氷漬けに
なって行動不能となってしまう事も。
アイスランドの選手は体力が多いものの
キャッチが下手という弱点がある。
中国

中国

不安定な丸太で出来たステージ、丸太は
回転して選手のダッシュ速度を落としてしまう。
また全体的にシーソーのように傾き、滑った選手は落下してしまう。
中国の選手は合体を多用する。
イタリア

イタリア

ステージが海中という凄まじいステージ
しかし選手達が窒息するという事は無い・・・・。
背景の海底遺跡が特徴的で、恐らくその遺跡の物で
あろう柱がコートに落下してきて、選手達は巻き込まれる。
また、下から巨大な泡が発生して選手が上方に拉致される事もある。
イタリアはハイジャンプ、ロングジャンプを駆使した攻撃を頻繁に行う。
アラブ

アラブ

広大な砂漠がコートとなっていおり、ボールが
砂によってバウンドしない特徴がある。また
グネグネと地面が波打ち、発生した竜巻に
よって選手が吹き飛ばされてしまう。
アラブの選手達は、一度倒れた相手を執拗に
ねらってくるので注意が必要。
フランス

フランス

エッフェル塔がそびえ立ち、美しい夜景が
特徴のステージ。コートには水が張ってあり
ボールはバウンドしない。コート中には噴水があり
勢い良く吹きあがる水と共に選手は上空に
飛ぶ事ができる。また強力な横噴水が選手を吹き飛ばす事もある。
フランスの選手は動きが派手で、ダイビングジャンプで
飛び込んで来たり、マル秘作戦を多用してくる。
ケニア

ケニア

コート全体が深い沼となっており、選手達は
どんどん深みにハマっていってしまう。
ダッシュしたりジャンプしたりする事で
浮き上がる事が可能。ステージに生えている木に
乗る事ができれば、相手コートまで行く事が可能。
ケニアの選手は後衛に陣取り、後方からの
ハイジャンプシュートを狙ってくる。
ロシア

ロシア

雪原となった「赤の広場」がコートとなっており
時折発生する雪崩によって選手とボールの位置は
滅茶苦茶になってしまう。またシュートで
吹っ飛んだ選手は雪だるまとなってしまう。
FC版『熱血高校ドッジボール部』では「それん」だったが
1991年のソビエト連邦崩壊に伴い、チーム名もロシアとなった。
ロシア選手はキャプテンを守るためにメンバーが犠牲となっていく。
「カチューシャ」のアレンジBGMが非常にカッコイイ。
ブラジル

ブラジル

バックに白い砂浜の美しい海辺がステージ。
コートは海上にあり、高波で上下してしまう。
また、海鳥が飛び交っており選手を突いてダウンさせたり
上空に連れ去っていってしまう。
ブラジルの選手は避けるのが上手く、攻撃も機敏。
ドイツ

ドイツ

巨大な歯車が回転する城内がコートとなっており
選手達は歯車の回転方向に移動してしまう。
また、歯車の隙間に落下してしまう事もある。
ドイツ選手の守備は非常に高く、正面からの
シュートはほぼブロック→キャッチとされて中々ダメージを与えられない。
アメリカ

アメリカ

コート全体がトランポリンとなっており
選手がジャンプしたりボールが落下すると
ボヨンボヨンと選手が弾んでしまう。
また、時折落雷が発生し、打たれた選手はダウンしてしまう。
アメリカの選手の攻撃は非常に強力で
ロングジャンプによる攪乱戦法に注意が必要。
テクノス

テクノス

隠しチームの一つで、ステージは宇宙空間と
なっている。重力が上下にかかっており
高いジャンプをすると天井側に上下逆さとなって張り付く事が可能。
また、時折ブラックホールが発生し選手や
ボールが吸われてしまい、別のブラックホールから再び出現する。
テクノスの選手は非常に打たれ強い。
オールスター

オールスター

各国のチームのキャプテンで構成されている
まさにオールスターチーム。
しかし強さ的には割と凡庸である。

オリジナル選手を作成できる!

今作にはアイテムショップが有り、その中で
「せんしゅさくせい」というアイテムを
購入して使用する事により、オリジナルの選手を
作成する事ができる。「せんしゅさくせい」には
グレードがⅠ~Ⅲが有り、値段が高い程
ステータス割り振り値が高い選手を作成する事ができる。
キャラ作成画面

キャラ作成画面

キャラクターの名前、顔パターン、肌色パターン
ステータス割り振りを決定したら自分だけのキャラクターが誕生!

必殺シュート同士を合成
自分だけのオリジナル必殺シュートを作成できる!

アイテムショップに「しゅーとごうせい」
というアイテムが販売しており、それを購入して
使用する事で現在メンバーが装備している
必殺シュート同士を合成する事が可能。
これにより、両方の必殺シュートの特性を持つ
新たな必殺シュートを生み出される!
さらに、合成したシュートに対して
必殺シュートを合成する事も可能なので
組み合わせパターンはほぼ無限に近くなっている。
敵全員を貫通しながら大ダメージを与える物
すごい必殺シュートから、誰にも当たらず
画面外にぶっ飛んで行く全く使えないシュート等
様々な必殺シュートが生み出される。
必殺技の合成はこのゲームでもっとも楽しい!
必殺シュート作成画面

必殺シュート作成画面

チームメンバーが所持している必殺シュートを
二つ選び、どちらのシュート特性を強く出すかの
合成率を決定する事で新しい必殺シュートは誕生する!
合成必殺シュートの効果は・・・

合成必殺シュートの効果は・・・

「あっぱーしゅーと」+「るーぷしゅーとⅡ」+「ほえほえしゅーと」の
三つを合成した所、ノロノロと相手選手に向かい
ヒットした後は緩やかに天空に選手を連れて行ってしまった 笑




「くにおくんシリーズ」生みの親、テクノスジャパンは・・・・

今作も含め、多くの「くにおくんシリーズ」
を世に出して来たテクノスジャパンだが
経営不振のためか1995年12月15日に倒産してしまっている。
非常に残念である。しかし「くにおくんシリーズ」
の版権は幾つかの会社を移動し、現在は「ギルティギア」や
「ブレイブルー」でおなじみのアークシステムワークスが
保持しているので、今後リメイクや新作が出る可能性も
あるのではないかと期待が持てる。

まとめ

「くにおくんシリーズ」のスポーツ物といえば
サッカー、ドッジボール、バスケ、アイスホッケーと
そのどれもが実際のルールを超えた滅茶苦茶な
ギミックとアクションを行う。本作もその滅茶苦茶は
健在なのが非常に嬉しい所である。
また、今作は最大4人プレイが可能となっており
SFC本体とは別売りの「マルチタップ」を
購入すれば4人で遊ぶ事もできる。
今でこそ、オンライン上で大人数の対戦が
できるゲームが多々リリースされているが
当時は4人でプレイできるゲームは余り無かったのだ。
そのため、少年時代筆者はこのゲームと
マルチタップを持っていたので多くの友達と
遊ぶ事ができた。非常に思い入れのあるタイトルとなっている。

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