懐かしのゲーム紹介『ガチャポン戦士 スクランブルウォーズ』ディスクシステム
ガチャポン戦士 スクランブルウォーズ
1987年11月20日にバンダイからファミコン用ソフトとして発売されたシミュレーションゲーム。
「SDガンダム」を題材としたコンピューターゲームとしては最も古いシリーズに当たり
同時にファミリーコンピュータのウォー・シミュレーションゲームとしても最初期の作品である。
ファミコン初のシミュレーションゲーム
冒頭でも述べた通り、初のSDガンダム作品であり、ファミコン初のSLG。
のちにSDガンダムはブランド化、シリーズは現在まで続く人気コンテンツとなる。
初代SDガンダムは大ミリーコンピュータディスクシステム用ゲームソフトとして発売された。
発売された昭和62年にはまだファミコンソフトではシミュレーションゲームというジャンルがなく
子供たちには初めて遊ぶタイプのゲームでありとても面白かった。
その人気を裏付けるかの如く、その後も続編がどんどん作られ、ファミコンだけで5作品が発売されている。
更にはハードが変わってもSDガンダムシリーズは発売され、2018年現在では29作品にも及んでいる。
スクランブルウォーズとは
『機動戦士ガンダム』から、当時最新作であった『機動戦士ガンダムZZ』までのモビルスーツと戦艦がユニットとして登場している。
内容は青と赤で分けられた勢力をそれぞれプレイヤーまたはCPUが操作し
拠点を確保してユニットを生産しながら敵軍本拠地の占領または敵の全滅を目指すというもの。
ゲームはユニットの移動や生産を行うシミュレーションパートと
格闘アクションによる戦闘パートに分かれており、ユニット毎に異なる性能が設定されていた。
あくまで戦闘は格闘アクションによるものであるため、「高性能なユニットを揃えれば勝てる」という
通常のシミュレーションゲームのセオリーが通用しない。
この要素が当時の小学生に大ヒットしたのだと思う。
やはりまだまだシミュレーションゲームというジャンルに慣れてない子供たちはどこかで
アクション要素を求めており、それがモビルスーツ同士の戦闘という
一番熱い場面で駆使されるシステムが功を奏したのであろう。
VSモードが熱い!1プレイモードはとても遊べたものじゃない
本作の欠点として、非常に長いCPUの思考時間が挙げられている。
ユニット数が多い時などは数十分間待たされてしまうこともあった。
自分のターンを3分ほどで終えCPUのターンになると、また戻ってくるまで平気で10分とかCPUが長考するのだ。
当時のファミっ子は「ゲームは1時間」とされていることが多かった。
そんな中でCPUが1ターン10~20分も長考すると3ターンでその日のファミコン時間が終了だ。
とてもじゃないが現実的ではなく、基本の仲間内ではこのゲームはVSモード専用ゲームとしていた。
しかし、VSモードは打って変わってめちゃくちゃ楽しかった。
もぼるスーツを量産し、小隊を編成してジワジワと敵の基地を占領して行くのはゾクゾクするほど興奮した。
続編はさらに面白い
1989年に今度はファミコン用ロムカセットで続編の
「SDガンダムワールド ガチャポン戦士2 カプセル戦記」が発売となる。
新たに逆襲のシャアまでの機体が追加となった。
カートリッジの容量が増加したことでマップやユニットが増えた他に
A・Bボタンを同時に押すことで使用出来るスペシャルウェポンが新しく実装された。
しかし一番の改善点は、CPU思考時間の大幅な減少である。
CPUターンになると一瞬でユニット配置や生産などを終わらせてくれるので10秒くらいでプレイヤーのターンになる。
この『2』で初めて1プレイモードがまともに遊べるようになったのだ。
その後もどんどん続編が発売されてゆき、シリーズが進む毎に使用できる
モビルスーツの機体数や、選択可能マップが増えてゆき、より緻密な戦略性も増していった。
中にはSLGというジャンルの枠を飛び越えRPGなどのいわゆる「外伝」的な
タイトルも出るなどシリーズは多岐にわたって発売された。