懐かしのゲーム紹介『クインティ』ファミコン

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クインティ

発売日 1988年6月27日 月曜日
価格(販売当時) 4,900円
メディアタイプ カートリッジ
データ容量 2M
メーカー ナムコ




後に『ポケットモンスター』を制作すること となる、ゲームフリークが3年かけて 作り上げた処女作品。

ゲームフリークがゲーム制作集団として アマチュア時代に開発機材が無いところから 開発を始め

ほとんど完成品の状態で ナムコに持ち込み、ナムコの要請でキッドと

ゲームフリークで手直しを行い市販されたらしい (Wikipediaより)。

クインティは任天堂がFCのインディーズ作品で
唯一ライセンス販売したソフトでもある。
そのため本作が20万本のスマッシュヒットに
なった際、ゲームフリーク側には
多額の印税収入がもたらされ、この資金などを
元手にゲームフリークは企業を立ち上げることになったという。
なお人気作品にもかかわらずVC配信が
2014年までずれ込んだ理由の一つに
本作がインディーズ作品だったことがあるとされている。

ストーリー

「人形の国に暮らしていたカートン少年。3人の兄と1人の妹と仲良く暮らしていましたが

ある日カートンがガールフレンドのジェニーを連れてきたからさあ大変。

妹のクインティは「お兄ちゃんを取られてしまう」と思いこみ

また3人の兄たちは弟のガールフレンドのジェニーを好きになってしまう始末。

クインティと3人の兄は、ジェニーをどこかに連れ去ってしまいました。

困り果てたカートンは、ジェニーを助ける為に兄妹達に戦いを挑みます」

操作方法

十字キー …… 主人公を4方向(縦横)に移動させる。斜め移動は出来ません。

A,Bボタン …… 決定、パネルをめくります。

 

ステージはこのような感じになっています。

カートン君は方向キーで移動しますが、ちょん押しで上下左右に方向転換だけすることも可能です。

 

カートン君の足元に広がるパネルは、AもしくはBボタンを押すことでめくる事が出来ます。

このパネルをめくった時に起こるパネルスライドによって敵を吹き飛ばす事が出来ます。

しかし敵を吹き飛ばすだけでは倒せません。吹き飛ばした敵を壁(画面端、メタルパネル)に

ぶつけることによって倒す事が出来ます。すべての敵は一撃で倒す事が出来ます。ボスも一撃です。ラスボスもです。

画面上の全ての敵を倒すとラウンドクリアとなります。

 

 アイテム

ラウンド上のパネルには、踏むと効果を発揮するアイテムパネルが多く存在します。

何もないパネルでも、めくるとアイテムパネルが隠されている事があります。

パネルは複数枚重なった状態の為、めくると順番にパネルが上下していく事になります。

ここで一部アイテムを紹介します。

スターパネルです。

100枚集める事で1UPします。ステージに存在するスターパネルの最後の1枚は点滅し

それが最後だとプレイヤーに教えてくれます。それを取るとスターパネル10枚分です。

1UPの効果以外にも、実は主人公の移動スピードを1段階上げる事が出来ます。

今回調べていて初めて知りました。僕が少年時代にプレイしていた時は知らなかったです。

なので序盤から面倒くさがらずに積極的に集めていった方が良いと思います。

 

クロスパネルです。

これを取得すると、取得した位置を中心に上下左右に画面端までパネルスライドが起こります。

これと似たアイテムに「クロック&タイムパネル」というものがあります。

クロスパネルの音波のような絵が向いている方向が1方向になり

その方向も2秒程度で変わるので、そのタイミングで踏む事でその方向にパネルスライドが起こります。

 

サンパネルです。

取得した位置を中心に、すべてのパネルにスライドが起こります。

障害物等もなかったら、全ての敵が画面端に連れていかれて壁にぶつかる非常に強力なアイテムパネルです。

 

アタックパネルです。

このパネルを踏んだ時に入れていた方向へカートン君が滑っていきます。

画面端まで滑ります。その間に敵に接触すると敵を倒す事が出来ます。

もしも滑っていった方向にアタックパネルがあったなら、方向キーを入れていた方向に滑っていきます。

アタックパネル2枚の間で往復する事も可能です。使用してから一定時間が経つと消えます。

 

エネミーパネルです。

このパネルから敵が一体出現します。敵が出現する前にパネルをめくれば出現を止める事が出来ます。

通常、各ラウンドは全ての敵を倒すとラウンドクリアBGMが流れてクリアになりますが

BGMが流れている間にエネミーパネルを出現させると、BGMが終わっても

何事もなかったかのように敵が出現しラウンド続行となります。

 

ルーレットパネルです。

内訳は以下の通りです。

ぶどう……10000点。

チェリー……10点。ハズレ枠。

スター……スターパネル10枚分。

1UP……カートン君が一人増えます。

(チェリー→ぶどう→スター)×2→1UPという順番で変わります。

1UPを取得するコツとしては、ルーレットパネルを後一歩で踏む位置にカートン君を待機させ

1UPに変わる前のスターが表示されたタイミングで進むとちょうど1UPを取得できるタイミングと思います。

 

他にも取得すると時間を増やすアイテムや、メタルパネルという壁の役割を持つ通行できないパネル

ムーンパネルという画面中の通常パネルをスターパネルに変える

といったものまで色々と豊富な種類があります。ボーナスステージに突入するパネルなんかもあったりします。




 敵の紹介

クインティは8つのステージに分かれていて、各ステージで出現する敵は個性豊かな動きをします。

基本的には各ステージに専用の敵がおり、ステージ9(キャッスルステージ)以外で違うステージの敵が

複数出てくることはありません。敵に触れたりすることでカートン君はやられてしまいます。

ラウンドクリアに時間をかけすぎると敵は発狂モードとなり非常に強くなるので

早め早めの攻略がポイントになります。タイムアップでやられるといった事はありません。

ステージの最後10ラウンド目にはボスが待ち構えており、カートンの兄達、もしくは強化されたザコ敵戦となっています。

敵はステージごとに色違いがおり、後半になるほど強くなっていきます。

 

ウォークマン(レストランステージ)

ただ歩いてくるだけの敵キャラ。画像のような緑色のウォークマンはカートン君に近づいてきますが

ぶつかる寸前で方向転換し避けてくれます。この行動は緑色のウォークマンだけなので、他の色の場合は普通にぶつかってきます。

特に青色のウォークマンはパネルスライドで倒せなかったときに2体の小さなウォークマンに分裂するので注意です。

基本的には簡単なステージになっているので、ここでクインティというゲームの感覚を掴むにはちょうど良いステージになっています。

このステージだけボスがおらず、恋人のジェニーがカートンの兄によって攫われてしまうデモを見て終了です。

 

プランプ(コテージステージ)

ふとっちょでお相撲さんのようなキャラクター。パネルスライドでもあまり吹き飛ばされず

カウンターとして四股を踏んでパネルスライドで反撃をしてきます。

四股を踏まれる前に連続でパネルスライドで吹き飛ばしていけば問題なく倒せます。

ステージ後半の色違いプランプは、吹き飛ばされると小ジャンプして着地と同時に四股を踏みます。

小ジャンプの着地に合わせてパネルスライドを当てるようにして倒していく事になりますが、タイミングが結構シビアで難しいです。

 

ジャンパー(ピラミッドステージ)

口を大きく開けながら、常にジャンプをして移動してくる敵キャラ。着地に合わせてパネルスライドで倒していきます。

基本的に着地に合わせる系の敵は倒し辛いので、複数を相手にすると結構苦戦します。

ジャンパーはジャンプ移動なので、1マス飛び越えて着地します。

なので体当たりを食らわない位置取りを意識すると落ち着いて倒せるかと思います。

 

バレリーナ(シアターステージ)

くるくると回転しながら移動し、カートン君に体当たりを仕掛けてきます。

バレリーナだけは唯一斜め移動が出来るキャラクターで、壁にぶつかる度に速度を上げていきます。

最高速度になるとその場で2秒程度高速スピンをし、地べたに座り込んでから再び回り始めます。

この高速スピンの時に敵を倒す事でボーナスの1UPを獲得することができます。今回調べて初めて知りました。

 

アーティスト(ミュージアムステージ)

ステージ上のパネルに絵を描き、完成すると画像の白で描かれたような絵になります。

この絵は完成するとパネルが固定されめくれなくなり、更に人型のようなキャラクターだと

動き出しカートン君に体当たりをしてきます。絵を描いている途中でパネルをめくると完成を阻止する事が出来ます。

このステージのパネルは、めくりすぎるとビスで留められたようなパネルが出現しそれ以上めくれなくなるので

アーティスト大人数を相手にするとめくれないパネルまみれになり、かなり苦戦する敵です。

しかし、すべてのパネルがめくれなくなるとスペシャルボーナスとなり画面上の敵が全滅

ステージクリアとなります。その際に70000点と1UPボーナスが付与されます。今回調べて初めて知りました。

 

スイマー(クラブステージ)

パネル状を泳ぐように移動し、バタ足でパネルをめくりながら移動します。画面端に到達すると

そのままカートン君の居るラインに歩いて移動し、飛びこみからの移動を繰り返します。

このパネルめくりは敵同士の自滅も誘発しやすいので、乱戦状態の時は思いがけない倒し方が多く発生します。

しかし、メタルパネルがあると突然方向転換して予想外な動きでやられたり、結構強敵です。

 

アクロバット(タワーステージ)

高く飛び跳ねてくる敵キャラ。カートン君が近づくと無造作にジャンプしたり

パネルをめくられる直前でジャンプで避けるなどの動きをしてきます。

基本的にはジャンプ後の着地を狙ってパネルスライドで倒していきます。

 

ミミー(マッシュルームステージ)

カートン君の動きにシンクロするような行動をします。

カートン君が歩けば敵も歩き、パネルをめくれば敵もパネルをめくります。

発狂モードでなければ、カートン君が動かないと敵もずっと動きません。

動かないとBGMも止まります。この演出はすごく良いですね。

僕がクインティで一番好きなステージはこのミミーステージです。

たくさんのミミーに徐々に追い詰められていく時なんかは、どうやって動けばいいか

一歩一歩考えながら大事に動けます。凄く楽しい瞬間ですね。

そうやって時間をかけると発狂モードになりやられます。楽しい。

 

一部のステージの最後(10ラウンド目)にはボスキャラクターとして、カートンの兄達が登場します。

カートン兄は基本的にジャンプで移動し、パネルスライドを仕掛けてきます。

このパネルスライドは触れるとミスになりますので注意が必要です。

しかし、カートン兄はどれも単調な動きなので、落ち着いて着地に合わせてパネルスライドで倒します。大体弱いです。

 

全てのステージをクリアすると、キャッスルステージに進むことができます。

このステージでは、今までのステージで倒してきた敵キャラ達が登場します。

そしてラウンド9ではボスとしてカートンの兄戦、更に10ラウンド目では遂に妹のクインティと対峙します。

しかしクインティとバトルと思いきやデモが始まり、カートン君はクインティに

よって天空の城へと連れ去られてしまいます。つまり10ステージ目です。

このゲームは全部で100ラウンドで構成されているわけですね。かなりのボリュームですね。

パスワードもなく通しで100面ですから、大変ですよ。1ラウンド自体はすぐに

クリア出来ますからプレイ時間的には大したことはないですが、これにはアトランチスの謎も真っ青ですね。

 

コサック(天空の城ステージ)

ラストエリアの敵キャラクターとして、おハゲの敵キャラが登場です。

コサックは動きも早く、カートン君との間にメタルパネルがあったとしても

コサックキックでパネルをめくってきて突撃してきます。複数に囲まれると非常に大変な難敵です。流石はラストステージですね。

 

そして最終100ラウンド目。遂にラスボスのクインティと対決です。

ラスボスのクインティです。

何だかビキニアーマーっぽい服装ですね。

通常時のクインティは動きも早く、画面端に近いと大きくジャンプして中央に戻るような動きをします。

この状態では倒すのが非常に困難です。

クインティは常時魔法のようなものをカートン君目掛けて飛ばしてきます。

この魔法に当たると、カートン君は今までに登場した敵キャラクターに変身してしまいます。

変身状態だと、クインティはジャンプしなくなり真っ向から近づいてくるような動きをするようになります。

そしてプレイヤーに近づくとパネルをめくってきて吹き飛ばし攻撃をしてきます。プレイヤーは変身状態で

画面端に吹き飛ばされると、通常の敵キャラのように倒されてしまいます。非常に危険ですが

この変身状態だとクインティを攻撃しやすい状態になるので、クインティを倒すにはあえて魔法を受ける必要があります。

魔法は8種類の色によって変身する敵キャラクターが決まっており、キャラによっては

パネルをめくることが出来ずに逃げるしかできなくなってしまいます。

クインティの放つ白色の魔法を受ければ、パネルをめくれるコサックに変身する事が出来ますので

コサックで戦いを挑むのが良いかと思います。魔法は8色を順番に放ってきますので

白色を確認したら、次から数えて8番目に当たるのだという事を意識すれば白色の魔法を受けやすくなると思います。

しかし、たとえコサックに変身できたとしてもクインティも殺意むき出しで襲ってきます。

「お兄ちゃんを取られちゃう!」とかいうなんとも健気な理由でジェニーを

さらったクインティですが、もはや嫉妬に狂ってしまった様子。

クインティを倒せば、見事ジェニーを救い出す事ができゲームクリアとなります。

 

 おわりに

今回、クインティの事を改めて調べたんですが、色々と隠し要素やらがたくさんあって

非常にアイデアが詰め込まれた素晴らしいゲームだという事が認識できました。

ちなみにクインティには裏ステージがあるようで、「スタートボタン・セレクトボタンを押しながらファミコンの電源を入れる」

事でタイトルの右上にEXTRAと赤文字で表示され、その状態でスタートすると通常よりも難しい裏面が開始されます。

こういった要素もまったく知らなかった子供時代。いまではネットで色々と調べられるので

新たな発見があっていいですね。クインティ、面白いゲームなので、知らない方は是非とも触ってみてほしいですね。




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