懐かしのゲーム紹介『デッド・オブ・ザ・ブレイン 1&2』
デッド・オブ・ザ・ブレイン 1&2
発売日 | 1999年6月3日 木曜日 |
価格(販売当時) | 6,800円 |
メディアタイプ | SUPER CDROM2 |
データ容量 | |
メーカー | NECホームエレクトロニクス |
このゲームの知名度って、一体 どのくらいあるのでしょう? というのも、本作と続編が一緒に なったPCエンジン版が、 『デッド・オブ・ザ・ブレイン 1&2』 として発売されていまして。 しかもずっと発売が延期されて 一度は発売が見送られるものの、 一部の店舗で99年に発売されたんですよね。 PCエンジン市場なんてとっくに廃れた頃ですし、 PCエンジンSUPER CD-ROM2用と しては確か最後のゲームですしね、 一般の人は出たことも知らないでしょう。 でも、そういう最後のゲームとかって いつの時代も好きな人は好きでしょ。 だから意外と知っている人も 多いのではないかなと思います。 本作はナイトメアコレクションの 第1弾として発売されました。 前年である91年に沙織事件があり、 フェアリーテールを擁する アイデスからも逮捕者が出てしまいました。 その影響もあって方針転換をせざるを 得なかったのか、翌92年のアイデスはいろんな 可能性を模索していたんですよね。 その過程で多様なADVを作り出して いったわけで、本作もその中の一本となります。 具体的にみてみますと、 DOBは洋画のような雰囲気のホラー作品で、 エロ要素に代わるものとして、 残虐性や暴力描写などにも力を 入れようとした作品だったのです。 まず良い点としては、やっぱり グラフィックになるのでしょう。 アイデス作品はグラフィックは 抜群というのが多い中で、 この年のは実は微妙に崩れているものも あったように思いますし、 ちょっと不安定さもあったんですよね。 でも、DOBはしっかり描きこまれていましたし、 サウンドとの相乗効果で非常に 雰囲気が良くなっていました。 ストーリーはホラーのお約束が 詰まっていますので、そういうのが 好きなら結構楽しめるでしょう。 しかし、良くも悪くもB級ホラーって 感じで普通なんですよね。 まぁ私は「怖い」という感覚が麻痺しているのか、 全般的にホラー系は人より楽しめない 傾向が強いので、今回はあまり当てに ならないかもしれませんけれど。 システムは基本的にコマンド選択式のADVですが、 ときどきFPS的な戦闘シーンになりました。 ADVにときどき見られる手法ですし、 緊張感が増すとして好きな人は 好きなのかもしれませんが、 個人的にはあまり好きではない手法ですね。 全体的には雰囲気ゲーになるのでしょう。 こういうホラーゲームがあまりなかった 時代でもあるので、そういう意味では インパクトないしポイントは 高いのでしょうけどね。まぁ私の その雰囲気に酔った口なので ギリギリ良作としておきますが、 システム及びストーリー自体には 斬新な部分はなく、全体の調和で 楽しませる類の作品であり、 好きでない人まで魅了する魅力は ないものの、この手が好きな人なら 楽しめるって感じの作品なのでしょう。 本質的にこういうのが好きと いうわけでもないのですが、 人はないものねだりですので、 またこういうゲームもやりたいなと 思ってしまう作品ですね。
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