零 刺青の聲は三人の主人公を使用して進めていく名作ホラーアドベンチャーゲーム
零 刺青の聲は三人の主人公を使用して進めていく名作ホラーアドベンチャーゲーム
プレステ2(PS2)で発売された零シリーズ最後の作品
取説より(プロローグ)
生き残ってしまった。
怜は、あの日以来、考え続けている。
あの日、自らが運転する車の事故で、婚約者を失って以来・・・。
フリーのカメラマン、黒澤玲(くろさわ れい)は、
ある日「幽霊屋敷」と噂される、日本家屋の撮影を依頼された。
それは、とある山中にあった。
屋敷を撮影中、怜はそこに居るはずのない影を見る。
それは、死んだはずの婚約者、麻生 優雨(あそう ゆう)であった。
優雨を追って廃墟の奥へと踏み込む怜。
朽ち果てた廊下を曲がった瞬間、あたりが一変した。
深々と降る雪の中、目の前に、たくさんの墓標が立っている。
その向こうには、巨大な屋敷の入口が見える。
幾層にもつらなる歪んだ屋根が、禍々しい気配を放っていた。
撮影していた廃墟とは、全く違う・・・
「ここは・・・?」
怜は、戸惑いながらも、優雨の姿を探し始めた。
時系列は初代 零の2年後、零 紅い蝶の2か月後の物語です。
三人の主人公について
黒澤怜(くろさわ れい)
本編のメイン主人公でフリーのカメラマン。
恋人を失ってから、夢の中にある「眠りの家」に引き込まれていく。
刺青の呪いと眠りの家の謎を解き明かそうとする。
固有能力に蓄積とフラッシュがあります。
蓄積は霊力の最大蓄積数でパワーアップすることで強化レンズの使用回数となる
霊子の最大数が増えます。
次にフラッシュについてですが□ボタンを押すことによってフラッシュが
使用できます。フラッシュは霊を一時的に怯ませることができますが
一部怯まない怨霊もいます。
攻撃力、移動速度のバランスがとれておりキャプチャーサークルが大きく
攻撃を当てやすいのが特徴のキャラクターです。
雛咲深紅(ひなさき みく)
初代 零の主人公。現在は助手として怜の家に住み込みで働いています。
「眠りの家」に引き込まれてから、無くなっていた霊感が再び目覚めた。
彼女もまた、亡き兄の幻影によって夢の奥へといざなわれていきます。
霊感が非常に強く、射影機の能力を限界まで引き出す事ができます。
固有能力は御神石のお守りと二重チャージがあります。
御神石のお守りは□ボタンを押すと、霊の動きを遅くすることができるので
動きの素早い怨霊等に使うといいでしょう。使用中、御神石メーターを消費します。
次に二重チャージについてですが、これは撮影ボタンを押しっぱなしにすることで
霊力を2段階にチャージすることができボタンを離すと撮影して、
一度に大ダメージを与える事が可能です。
攻撃力が強い反面、キャプチャーサークルが小さく、攻撃がややあてにくく
他のキャラクターよりも体力が小さいので少し注意が必要です。
また、強化レンズを使用することができないのもこのキャラクターの
特徴の一つです。
天倉螢(あまくら けい)
民俗学や都市伝説等を調べているノンフィクション作家。
彼もまた、眠りの家にひきこまれており、怜にさまざまな情報を与える。
霊力が非常に弱いため、迫ってくる霊を撃退するのは困難ですが
豊富な知識力と身体能力を生かして屋敷を調査していきます。
固有能力は「隠れる」と「蓄積」があります。
「隠れる」は□ボタンを押すことでしゃがみます。衝立などの影にしゃがむことで
霊から隠れることができますが、一部隠れることのできない怨霊もいます。
霊に察知されているかどうかはフィラメントの色により判別することができます。
赤 霊に発見されていて、螢を追ってきている状態
青 霊に発見されておらず、螢を探している状態
蓄積は霊力の最大蓄積数でパワーアップすることで強化レンズの使用回数となる
霊子の最大数が増えます。
螢は移動速度は速いのですが、霊力が弱いため怨霊との戦闘は得意ではありません。
できるかぎり「隠れる」を使って霊にみつからないようにして進めていきましょう。
グラフィックは前作と変わり映えはしないものの美麗である。
初代 零の時から既にグラフィックは綺麗でしたのでそう思うのかもしれません。
ヘッドホンをつけてプレイするとより一層怖さが増すのがこのシリーズのいいところ
BGMだけでなく霊のうめき声も等の含めたSE(効果音)も実に素晴らしいです。
音に対する開発陣のこだわりがよく分かり感心させられます。
怨霊との戦闘は基本的に前作とほぼ同じです。
各キャラクターに固有能力が追加されましたが基本的には
霊を探して霊力をチャージ、そしてシャッターチャンスを探し撮影するという
順番です。本作の刺青の聲にも強化レンズがあり使い方は前作紅い蝶とほぼ同じです。
夢の中の眠りの家と現実世界の怜の自宅を行き来することになります。
現実世界の怜の自宅は最初は何もないのですがシナリオを進めていくと
家の中で怪奇現象が起こるようになり、眠りの家の霊が現実世界にもあらわれる
ようになります。安全地帯と思っていた現実世界が徐々に侵食されていく恐怖は
ゾッとすることでしょう。
私も眠りの家での調査が終わり現実世界の怜の自宅に戻って油断してましたからw
あれ!?何?今の音・・・とか、ここにこんなシミあったけ?等ですね
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
またラスボスに関してですがネタバレにならない程度に書きますと
過去作よりもはるかに強いと言えるでしょう。
前作 紅い蝶程の衝撃的な結末(エンディング)ではありませんが王道ですごく引き込まれるストーリーになっています。
前作に引き続き天野月子さんが歌うテーマソング「聲」は前作の蝶にも
負けず劣らずエンディングと見事にマッチしていて切ないながらも
すごく素晴らしい曲です。
大切な人に先立たれて残されてしまった人々の葛藤をテーマとしているので
ラストは涙がホロリとなっていました。