懐かしのゲーム紹介『ランボー RAMBO』ファミコン
ランボー
発売日 | 1987年12月4日 金曜日 |
価格(販売当時) | 5,300円 |
メディアタイプ | カートリッジ |
データ容量 | 1M |
メーカー | パック・イン・ビデオ |
このファミコン版ランボーですが 1987年にパックインビデオから発売された ファミコン専用のアクションゲームでした。
大人気映画「ランボー」をゲームに移植した作品で インディアンとドイツ人のハーフ最強の軍人 「ジョン・ランボー」を
自分自身で操りながら 囚われている捕虜を助け出すために、ジャングルに単身乗り込んで行く…。 といったストーリーでした。
ゲームのシステムはアクションゲームに、アドベンチャーゲームを プラスした作品でスーパーマリオの様な
アクションをしながら 各地に存在している人に話を聞いて、ゲームのイベントを進めていく。
物凄く大雑把な言い方をすれば「たけしの挑戦状」の様なゲームでした。 ナイフや投げナイフ、弓矢にライフル
そんな武器を現地調達しながら 冒険していくゲームなのですが当時大流行だった「RPGの要素」も 勿論搭載されていました。
敵を倒すごとに「怒り」という経験値を 貰う事が出来ましてその経験値が貯まっていくと ナイフの威力が上がっていくシステムでした。
最初は弱かったナイフが最後の方にはライフルよりも強くなる 「男の怒りが爆発する、地獄のバトルゲーム」 キャッチコピーそのままのゲームでしたね。
現地の人間と交戦してはいけない…絶対に無理!! このゲームの目的は「捕虜の写真を撮ってこい」というミッションでした。
助け出してくれでは無く写真を撮ってこいという意味不明な ミッションなのですがランボーは文句も言わずに命令に従っていきます。
そんな時にこんな事も言われます「現地の人間と交戦してはいけない」と。 現地の人間と戦わずに、隠密行動で潜入しなさいという
メタルギアソリッドの様な無茶ぶりなのですが ランボーは文句を言わずに命令に従っていきます。
このゲームに出てくる敵はヘビ、フラミンゴ、ゴリラ コウモリ、トラ…といった動物ばかりでした。
なので、安心してナイフで倒すことが出来ました。
現地の人では無いので。しかし、物語が進むにつれて 普通の兵士しか出て来なくなります。
最初は思っていましたこの兵士を倒したら、マイナスポイントが あるのではないのか?なんて。
しかし、そんな気持ちは直ぐに吹き飛びました。 向こうは、こちらを倒すことに命を懸けてきますから。
飛び蹴りをしてくる敵も居て、完全にカンフー映画の世界でした。 おそらく、「現地の人間と交戦してはいけない」
というメッセージは 映画本編で出てきた台詞なのでしょうね。
なので、原作に忠実にしたかった為に入れたのでしょうが 映画を観ていない人にとっては、完全なるトラップでしたね。
このゲームは、後半から完全に狂いだしますので 映画本編を忠実に再現したかったという言い訳も通用しないです。
今までは、いい感じでゲームが進んでいたのに後半の壊れ方は異常だったので
ゲームを作っている最中に、飽きちゃったのでしょうね。 「真面目なゲームは作りたくない」
「後半はバカな要素を盛り込んで、めちゃめちゃにしてやる」 こんな酷さがありました。
今までは、兵士という真面目な敵だったのに 急にゴリラとか、ロボットが出てくるのですから
真剣にプレイしていた、こちらの怒りがMAXになってしまったのでした。 そんな名作ゲームよりも、迷作ゲームの方が似合う作品でした。
ゲーム内容
しかし肝心のゲーム自体はだいぶ残念な出来栄えとなっている。
ファミコンの性能上仕方が無い部分もあるが、ハードスペック関係なしで「お前これ絶対ギャグで作っただろ?w」
と思わせられる部分も多々あり、もはや笑い無しでではプレイ不可能とも思えるバカゲーとなってしまっている。
ゲームシステム
まずランボーは敵陣へたった1人で潜入するのだが、持っている武器はコンバットナイフ1本のみ。
まぁこれは原作と一緒なので良しとしても、本来ならすぐに敵兵のマシンガンやらロケットランチャーやらを
奪ってドンパチやらかすのだが、本作はかなり終盤までコンバットナイフでの戦闘が主となる。
そして敵の大半は蜘蛛やら蛇などの動物類であり、敵兵士(人間)と戦う事が少ない。
その為、ナイフで動物と戦うゲームという印象が強くなり、グリーンベレー兵がゲリラ戦をしている感覚が薄れる。
後半に差し掛かるとゴリラやロボットなども敵キャラとして出現し始め、もはや『ランボー』の世界観は微塵も感じられなくなる。
ちなみにランボーは敵を倒すと「怒り」ゲージが溜まっていき、MAXになるとレベルが上がる。
素直に“経験値”ではなく“怒り”にしているところは原作の副題「怒りの脱出」へのリスペクトなのだろうがプレイしている方は滑稽でしか無い(笑)。
グラフィック
ファミコンのスペックでの表現には限界があるので仕方が無いとも言えるが
タイツ一丁の上半身裸の主人公は“ランボー”というより“江頭2:50”に見える(笑)。
途中で挟まれる会話のシーンに導入されているアップのドット絵も明らかに似ていない。
演出に関してもふざけているとしか思えない部分が多々ある。
例えば中ボスなどの敵兵との戦闘ではダメージを与えるたびになぜか敵の顔がでかくなっていく。
ダメージを蓄積させた状態などはもはやギャグ漫画であり、緊張感が台無しである(笑)。
ラスボスを倒した後、自分を裏切った味方の基地へ戻り怒りを爆発させるランボー。
このストーリー自体は原作通りなのだが、映画ではマシンガンをぶっ放すところをなぜか「怒」という文字そのものを飛ばして攻撃をする(笑)。
そして「怒」を食らった敵キャラは蛙になる。
この謎の演出に関しては30年以上経った現在でも、全くもって意味不明である(笑)。
ダメージを与えると顔がデカくなってゆく変な敵兵や、ワギャンランドの「ギャー」の様に「怒」の文字を
発射し敵を倒すランボーに、ただただ爆笑してプレイしたのは今でも記憶に残っている。
■裏ワザ
【無敵】 コード入力画面で 「のてにI めくEあ みKUち ADさZ MねAけ QORK RけIK ぬIKB」 と入れて、ゲームを始めると無敵になる。
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