「ハイパー定規オリンピック」開催! 100メートル7秒台の最速素材は果たして……?
「ハイパー定規オリンピック」開催!
100メートル7秒台の最速素材は果たして……?
『ハイパーオリンピック』は1985年6月21日にファミリーコンピュータ用ソフトとしてコナミより発売されたスポーツゲーム。
オリジナルは同社が1983年に稼働させたアーケードゲーム。
オリンピックをテーマにしたコナミの看板シリーズのひとつであり
その後も『ハイパースポーツ』や『コナミックスポーツ』などのタイトルで
ACや様々なハードで続編が発売されている人気シリーズである。
『ハイパーオリンピック』とは
コナミが1983年に稼働させたACタイトルを、1985年にファミコンに移植。
AC版は「100m走」「走幅跳」「やり投げ」「110mハードル走」「ハンマー投げ」「走高跳」
の6種目で記録を競う内容であったが、ファミコン版は容量の問題で「
ハンマー投げ」と「走高跳」が削られて全4種目となっている。
FC版『ハイパーオリンピック』は専用コントローラーとして「ハイパーショット」が同梱されている。
FC標準のコントローラーや他社メーカーの連射パッド等は使用不可となっており
(一部非公式ながら動く物もあった)プレイするにはこの「ハイパーショット」が必須となっていた。
本作の3ヶ月後に発売された続編にあたる『ハイパースポーツ』も
「ハイパーショット」が必須だったので、発売のタイミングで単体での販売も開始された。
FC版が発売された前年である昭和59年にはロサンゼルスオリンピックが開催されたことも影響し話題となった。
ゲーム内容
使用するボタンは“RUNボタン”と“JUMPボタン”の2種類だけであり
RUNボタンを連打すればするほど、キャラクターの走る速度が上がるシステムとなっている。
RUNボタンを連打し、スピードを上げながらタイミングを見計らいJUMPボタンを押す事でより良い記録を狙う。
やり投げなどはJUMPボタンを押している時間で角度調整ができる。
単純ではあるが、この連打&タイミングによる操作方法は続編や
他社発売の類似ゲームでも継承されており、「スポーツ大会ゲーム」というジャンルの雛形となった。
しかしとにかく連打速度がモノを言うシステムのため後述するボタンの消耗が
激しい問題があり、後続タイトルは2つのボタンを交互に押す事に
より選手が走るようになるなどの改善がなされている。
連打にまつわる逸話
先ほども触れたが、本作のシステムは連打速度いかんに掛かっている。
プレイヤーは記録を出すために狂ったようにボタン連打をするため
体力とコントローラーの消耗が激しいのが問題点として挙げられる。
普通の連打で高記録を出すのはかなり至難の業であり、爪で擦る通称「コスり連打」や
人差し指と中指で交互にボタンを押す「ピアノ連打」など様々な技がプレイヤーたちの工夫により編み出された。
特に連打パフォーマンスが高かった「コスり連打」が定番の技として
人気が高かったが、あまりにも必死に擦るものだから爪が割れて負傷する小学生があとを絶たたなかった。
それでも意地とプライドを賭けて遊んでいるファミっ子たちは
割れた爪にテーピングを巻くなどして痛みに耐えながら連打をしていた(笑)。
さらに連打技は改良を重ねられ、コインを使ってコスる「コイン連打」や
定規をしならせた反動で驚異的な連射速度を叩き出す「定規連打」など、道具を駆使することにより爪の損傷を防ぐようになる。
しかし硬いモノで激しく連打されるコントローラーがその衝撃により壊れてしまうという新たな問題も発生した。
最強の連打はどれだ?
当時最強と呼ばれたステンレス製定規。果たして現在
競技種目は当然100メートル走。各素材を30cm×2.5cmに切り
出走選手紹介
エントリーしたのはこの5選手。いずれも実力を秘めた有望株です。
ステンレス定規選手
あったシンワのステンレス定規。優勝候補の一角。
ガルバリウム鋼板選手
アクリル板選手
塩ビ板選手
発泡塩ビ板選手
気になる記録は?!