懐かしのゲーム紹介『エリア88』スーパーファミコン
エリア88
『エリア88』は1991年7月26日にスーパーファミコン用ソフトとしてカプコンより発売されたシューティングゲーム。
オリジナルは同社が1989年に稼働させたアーケードゲーム。
新谷かおる原作の人気傭兵戦記漫画のゲーム化タイトル。
ゲーム『エリア88』
原作の雰囲気を尊重しつつ、ゲーム的な面白さも併せ持った名作STG。
敢えて残念な要素を挙げるとすれば、仲間のキムやセラ、敵役の神崎悟など
原作における重要キャラがほとんど登場しないことくらいだろうか。
しかしゲームジャンルがSTGであることを考慮するとこれは仕方がないこととも言える。
原作ではほとんどの仲間が戦死するという壮絶な結末に対し、ゲームでは敵母船を撃破後
意気揚々とエリア88に帰還するという、全く異なるハッピーエンドではあるが
ゲーム自体が面白かったためさほど問題視されておらず、むしろ原作ファンからの評価も高いタイトルである。
SFC版『エリア88』
AC版のオリジナルに対し、SFC版はハードスペックの関係で大幅なアレンジが加えられた。
しかしそのアレンジがどれも秀逸な内容であり、人気だったAC版と比べても遜色のない面白さになっている。
個人的にはSFC版の方がワンランク上の内容だとも感じている。
システム
ライフ&残機制であり、ダメージを食らうと数秒間の間“DANGER”状態に陥る。
この状態でもう一発食らうと残ライフに関係なく即撃墜で1機失うルール。
残機全滅でゲームオーバーとなるが回数制限付きのコンティニューが設けられている。
難易度は「イージー」「ノーマル」「ハード」そして裏技にて出現する激ムズ設定「ゲーマー」の四段階用意されている。
パイロット
プレイヤーは「風間真」「ミッキー・サイモン」「グレッグ・ゲイツ」の3名からひとりを選びゲームスタート。
この3名は原作でも軍事基地エリア88の腕利き傭兵どもの中でもトップクラスのパイロットだ。
パイロットにはそれぞれ特徴があり、真は通常ショットのレベルが上がりやすく
ミッキーは弾薬補給アイテムの回復量が2倍であり、グレッグは“DANGER”からの復帰が最速となっている。
戦闘機
軍事基地エリア88では武器商人のマッコイ爺さんから戦闘機と特殊武器を購入できる。
ミッションにて敵機撃墜すると賞金を獲得できる。
その賞金を貯め、New戦闘機や強力な武器を購入して強くなってゆくシステムとなっている。
購入した戦闘機はドッグに収納され、各ステージの出撃時に戦闘機を選び、それに任意の武器を積んでからミッションに挑む流れとなる。
敵機撃墜の際に落とすパワーアップアイテムを取る毎に自機に経験値が溜まり一定値に達する毎に戦闘機のレベル(性能)がアップしてゆく。
ミッション
AC版の固定順のステージ構成とは違い、マップ上で隣接するいくつかのステージを選択して出撃する。
ステージをクリアすることで基地から戦線を拡大、それに応じて新たなミッションへ進めるようになる。
時折敵補給部隊を強襲して資金を稼げるステージEXが現れる。
原作の傭兵独特の荒っぽさを表現しつつドッグファイトの興奮を高めるアップテンポなBGMは素晴らしい。
敵機撃墜により報酬を得て、そのお金でマッコイ爺さんから新しく高性能な戦闘機と武器を購入して自機を強くしていく設定も原作ファンには堪らない。
原作のファンだった筆者は漫画で読んでいた世界で自らがパイロットになりドッグファイトを繰り広げているような高揚感を感じ、夢中になってプレイした。
STGゲーム単体としても良作であるが、原作を読み込んでからのプレイにより数倍楽しめることは間違いない。
難易度が四段階用意されておりSTGが苦手なプレイヤーも「イージー」を選択することによりゲームを楽しめる親切モードなのだが
「イージー」でもかなり難しかったと記憶している。筆者がSTGが下手だからなのもあるだろうが…(笑)。
記事を書いているうちに久しぶりに遊びたくなってが、現在現行機にてプレイする方法は
無いためNintendo Switch Onlineでの配信を期待したいですね。
今回は傭兵パイロットとなり激しいドッグファイトを楽しめるSTG『エリア88』の紹介でした!