1980年代に発売された憧れの「ゲーム電卓」を覚えていますか?

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カシオゲーム電卓シリーズを覚えていますか?

デジタルインベーダー(MG-880)

数字で表された敵インベーダー(数字インベーダー)に
あわせてプレーヤーが照準ボタンで砲台の数値を増加させ
発射ボタンでその数値の数字インベーダーを撃破する…といったもの。
ゼロ以外の数字インベーダーを撃破した際に撃破した数字の合計が
10の倍数になっていればПの形をしたUFOが出現した。
これを撃破すると高い点が入るため、暗算力がものをいうゲームでもあった。
数字インベーダーの桁が砲台のある左端に届いてしまうと攻撃されたことになり
砲台の表示が 三 → 二 → 一 と減っていく。1つの面内で、3つ全ての砲台が
無くなるか、残弾(画面には表示されない)を撃ち尽くすと
ゲームオーバーとなる。数字インベーダーを全滅させると
砲台と弾数が全回復し、次の面に進む。

エイトアタック(MG-885)

初代に続き、7セグ表示を活用したもの。フィールド上には
小数点「.」が敷き詰められており、横棒が1か所だけ抜けた
不完全な8の字(∀OAのいずれか)が左右に動き回る。
プレイヤーはボタン操作で該当位置(上中下)の横棒(ミサイル)
を飛ばし、これを完全な8の形に補完するシューティングゲーム。
「8の字」の形成に成功するとその位置の小数点が消え
新たに「不完全な8の字」が動き出す。画面上の全ての小数点を
消すと面クリアとなる。むろん小数点のある位置で撃ち落としたほうが
高得点であり、それを計算に入れて(すなわち頭を使って)撃ち落とす必要がある。

ボクシング(BG-15)

このゲームからゲーム専用の液晶パターンが用意されるようになり
普通の電子ゲームのようになった。リング上で向かい合った2人の
ボクサーが描かれており、プレイヤーキャラクターは右側。
パンチで攻撃するほか、スウェイバック(後ろに下がる)で
相手のパンチを避けたりできる。グラブにはアップとダウンの位置があり
グラブでガードすることもできる。7セグには両者のスタミナと
パンチ力が数値で表示される。相手のダウン後、カウント10で
K.O.勝ちとなる。得点も入るが、K.O.した人数を競うこともできる。
CMキャラクターは篠沢秀夫が務めた。

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1980年に発売され一世を風靡したカシオのゲーム電卓
「MG880(デジタルインベーダー)」が、38年ぶりに復活し
「SL-880」として発売されました。インベーダーゲームを
小さな電卓に搭載した「MG880」は携帯ゲーム機の
先駆けとも言える存在。それが復活したというのだから
遊ばないわけにはいかない! いうことで、実際に「SL-880」を
オリジナルの「MG880」と比べながらレビューします。
38年ぶりに復活した「SL-880」(左)とオリジナルの「MG880」(右)

38年ぶりに復活した「SL-880」(左)とオリジナルの「MG880」(右)

レトロブームの波に乗ってよみがえったゲーム電卓

1980年というと、任天堂から「ゲーム&ウオッチ」が発売されるなど
外出先でもゲームをプレイできる携帯型ゲーム機が世間から
注目を集め始めていました。そんな中、カシオから発売されたのが
同社の当時の主力製品である電卓にインベーダーゲームを搭載した「MG880」(8月発売)です。
1980年8月に発売されたカシオのゲーム電卓「MG880」。電池で駆動し、電源ボタンはスライド式

1980年8月に発売されたカシオのゲーム電卓「MG880」。電池で駆動し、電源ボタンはスライド式

カシオによれば、インターネットとモノがつながり利便性が
向上する中で、過去のヒット商品を再評価するトレンドが
生まれているため、「MG880」を復刻させたとのこと。
確かに、ファミコンやスーパーファミコン、たまごっちの復刻版が発売され
レトロブームと言えるほど話題になりました。また、若者の間でも
インスタントカメラやカセットテープなど昭和~平成初期にかけて
登場した製品が注目を集めています。こういった流れから
再び登場することになったのが、かつてのゲーム電卓「MG880」を復刻した「SL-880」です。
昨今のレトロブームを受けて復活した「SL-880」

昨今のレトロブームを受けて復活した「SL-880」

パッケージから本体までレトロ感満載

「SL-880」のパッケージは、赤色ベースの厚紙に基盤が
描かれたデザインで、当時のパッケージよりもデジタル感は
アップしつつも、「GAME」の字体は当時のまま。
本体はひと回り大きくなり、液晶は8桁から10桁表示に変更。
また、消費税の税込、税抜計算が行える税計算機能を新しく搭載しています。
オリジナルの「MG880」は電池駆動式だったのですが
「SL-880」はソーラー電池へと変更され、電池切れや
接触不良の心配はなし。改めて2つを見比べると、新しい機能が
増えつつも、ボタンにプリントされた文字のフォントは
38年たっても変わっていないことに驚きました。
パッケージの右上に描かれた「GAME」の文字は当時そのままのデザイン

パッケージの右上に描かれた「GAME」の文字は当時そのままのデザイン

「SL-880」(左)はオリジナル(右)と比べて液晶が大きくなり、数字も見やすくなりました

「SL-880」(左)はオリジナル(右)と比べて液晶が大きくなり、数字も見やすくなりました

計算機のボタンに描かれる数字やアルファベットのフォントは同じ。

大きく違うのは。「√」「%」「税抜」「税込」のボタンが増え、スライド式の電源ボタンがなくなったこと

新旧の両機種を触っていて気になったのが、サウンド機能について。
「MG880」は「♪」というメニューがスライド式電源ボタンに
表示されていて、ボタンを合わせると電子音で「聖者の行進」が
流れるのですが、「SL-880」に同機能は見当たりませんでした。
「MG880」の電子音は、いい意味でチープながらもレトロな雰囲気です。




ゲーム電卓「SL-880」でデジタルインベーダーをプレイ

次は、ゲーム機能をチェックします。デジタルインベーダーは
画面右から攻めてくるインベーター(数字)を消していく
シューティングゲームです。AIMキーを押すと、画面左に
表示されている照準の数字が1、2、3……と繰り上がり
照準の数字をインベーダーの数字に合わせてFIREキーを押すと、そのインベーダーを撃破できます。
1ラウンドにつき合計16個のインベーダーが襲来し、すべてを
倒すと次のラウンドへと進みます。ラウンドを進むごとに
インベーダーの動く速度が上昇し難度も上がります。
また、ラウンドの開始から消した数字の和が10の倍数になると
UFO(n)が出現。これを打ち落とすとボーナス点がスコアに
加算されます。スコアをうまく伸ばすには、インベーダーを
消しながら足し算を常に頭で意識するという、なかなか
高度なテクニックが求められます。
液晶の左に「0」と表示されているのが照準で、右に「5」と表示されているのがインベーダー
液晶の左に「0」と表示されているのが照準で、右に「5」と表示されているのがインベーダー

AIMキーを押して照準を「5」に合わし、FIREキーを押すとインベーダーの
「5」を消せます。画面を見るとわかりますが、この操作をしている間にも
インベーダーは「5」に加えて「9」と「2」が増えています

増え続けるインベーダーが照準の場所にまで及ぶと
ライフがひとつなくなります。照準とインベーダーの間にある
3本の横線がライフの残り回数を表しており、これがなくなるとゲームオーバーです

スコアは自陣より遠くで消すほど高得点。たとえば、右端で消すと60点
左端で消すと10点という感じです。画像のように、消した数の合計が10の和に
なると出現する「n」を消すと300点加算されるため、積極的に狙いたいところ。
ただし、「n」は、消すとコンマ何秒かタイムラグが生じるので
数字がたくさんたまっているときは後で消したほうがいいかも

デジタルインベーダーは、シンプルながらも頭を使うゲーム。
AIMキーを連打して照準を合わせつつ、増え続ける数字を常に
チェックしておかなければいけません。ラウンド7くらいから
頭と指が追いつかないくらいの速度で数字が攻めてきて
テトリスのような瞬時の判断が求められるようになりかなり熱中できます。
ラウンド9をクリアすると、インベーダーが左から攻めてくる
新ステージに移行するのですが、これを拝むことはできませんでした。
最高記録はラウンド8で6140点。スコアは電源をオフにしても保存されます

最高記録はラウンド8で6140点。スコアは電源をオフにしても保存されます

ゲーム電卓紹介

1981年発売の占いを楽しめるFT-7(当時の価格は6,500円)。
統計理論から導き出されたバイオリズム理論に基づいた運勢占いと
相性占いができる。結果は別紙で確認する仕様だったという

1984年に発売された囲碁ゲーム電卓のTG-2(当時の価格は9,800円)

1984年発売の囲碁ゲーム電卓のTG-2(当時の価格は9,800円)

1983年に発売されたパチンコゲーム電卓のPG-200(当時の価格は5,900円)

1983年に発売されたパチンコゲーム電卓のPG-200(当時の価格は5,900円)

1981年発売の「MG-777」(当時の価格は6,200円)。
ルービックキューブのような数合わせるものなど3種類のゲームが楽しめる

カシオの携帯ゲーム機「シャトルボンバー」。ヘッドホンが付属し、ラジオも楽しめた

カシオの携帯ゲーム機「シャトルボンバー」。ヘッドホンが付属し、ラジオも楽しめた

同社が得意とする関数電卓も歴代のモデルが多数展示される。
国内で関数電卓を利用しているのは理数系の大学生やエンジンニア
研究者などに限られるが、海外に目を向けると少し状況が違う。
試験に関数電卓を持ちこむのが許可されている国が多く
入学時期には日本のランドセルのように関数電卓が
店頭にずらりと並ぶのだという。カシオでは世界の16の地域で
数学授業対応の専用機52モデルを展開している(カラーバリエーション含む)。
なお国内では、次期学習指導要領でプログラミング教育が
必修化されるのを受けて、関数電卓の需要が高まると見込んでいるという。
1974年発売の関数電卓「fx‐10」

1974年発売の関数電卓「fx‐10」

1974年に発売した手帳サイズの「FX-502P」

1974年に発売した手帳サイズの「FX-502P」

1996年に発売した電子辞書「EX-word」の1号機「XC-500」

1996年に発売した電子辞書「EX-word」の1号機「XC-500」

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