懐かしのゲーム紹介『ヘクター’87』ファミコン

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ヘクター’87

発売日 1987年7月16日 木曜日
価格(販売当時) 5,000円
メディアタイプ カートリッジ
データ容量 1.25M
メーカー ハドソン

第3回TDK全国キャラバンファミコン
大会公式認定ソフト。キャラバンでの予選
決勝用に用意された2分モード、5分モードで
ハイスコアアタックができる。
縦スクロールと横スクロールが交互に
出現するラウンド構成。
印象的なBGMが記憶に残る。

画面は奇数面はトップビュー上方
強制スクロール、偶数面はサイドビュー
右方強制スクロール。全6面。
キャラバン2分モードは1面で終了
5分モードは1面に続けて3面に進む。
2分・5分モードでは1ミスで
ゲームオーバーとなる。

自機「ノア号」はBボタンで2連装の
対空砲、Aボタンで対地爆弾を発射する。
対地爆弾は着地後前方に直進する。
アイテム等によるパワーアップは存在しない。

自機はライフ制。敵弾によるダメージは
一定だが、敵キャラクターの体当たりでは
ダメージがそれぞれ異なる。減少した
ライフゲージはステージ内の石像、補給
ステーションに対地爆弾を打ち込むと
射出されるカプセルを取ることで回復する
。カプセルはライフ満タン状態で取ると
得点ボーナスとなるため、ハイスコアを
狙うためには常にライフ満タン状態で
カプセルの補給を受けることが要求される。

本作では特に、縦スクロール面が
キャラバンでの大会を前提とした作り
となっており、本作のメインモードといってよい。

浮遊機雷を射出させる数、破壊する順序
地上物を配電盤で誘爆させるタイミング
などを試行錯誤の中で調整し、その結果
導き出される解法ルートは高得点が
狙えるほど操作はシビアになる。

この「戦略シューティング」こそが
ハドソンが名作「スターソルジャー」の
次に提示したシューティングの形と
いうことだろう。圧倒的な連射で問答無用に
敵をなぎ倒していく爽快感とは対極の
針の穴を通す正確さが要求されるスタイルは
パズルを解いていくような面白みがある反面
こうしたハイスコアアタックの要素を特に
意識しなければ、地味で単調なゲーム展開となる。
横スクロール面では、自機の攻撃力が貧弱な上に敵の攻撃が熾烈で、難易度が非常に高い。
全6面クリア後は、自機が「ボンバーキング」の主人公となり、敵弾が高速のハードモードがプレイできる。

なお、キャラバンでは、2ボタンを
独立させてそれぞれで連射させる必要が
発生したため一般的な「コスリ連射」や
「ピアノ連打」が難しくなり、よって
今回大会では「ハドソンスティック」
ファミコン標準コントローラに加え
連射機能のある「ジョイカードMkII」
を使用することができた。大会では
ほとんどの参加者はジョイカードMkIIを
選択したが、ハドソンスティックを使用して
ジョイカードの秒間16発を超えるコスリ
連射技術を2ボタンそれぞれで使い分ける
プレイヤーはハドソンスティックを選択し
彼らが軒並みハイスコアを叩き出す
という結果となった。

ハドソンの全国キャラバンは
翌年からはPCエンジンに移行することになり
全国キャラバンファミコン大会の
最後のソフトとなった。




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