懐かしのゲーム紹介『アストロロボSASA 』ファミコン

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アストロロボSASA

 

 

発売日 1985年8月9日 金曜日
価格(販売当時) 5,500円
メディアタイプ カートリッジ
データ容量 320K
メーカー アスキー

特殊な操作方法に、全国のお子様がコントローラを投げたという逸話があるそうな…。

ファミコン世代なら誰でも知っていて、そうじゃない人にとっては
別にどうでもいいというシュール&高難度を代表する伝説級のゲーム
「アストロロボSASA」を可能な限りレビューしてみたい。

プレイヤーは青いロボット「SASA」を操作し、全16面の攻略に取り組む。
固定画面の面クリア方式で、画面上のエネルギーパックを全て回収すればステージクリア。
残機制は無く、エネルギーがゼロになるとゲームオーバーというのが基本ルール。
こう聞くと簡単そうだが、聞くのとやるのとでは大違いで、このゲームは非常に難しい。
原因は複数考えられるが、その最たる理由は操作の難しさだろう。

十字キーを押した方向にSASAの向きが変わり、Aボタンを押すとショットを撃つ。
地上では左右に歩けるが、ジャンプは出来ない。「画面の上の方にはどうやって行くの?」
という疑問がすぐに沸くだろうが、ここからがアストロロボたる由縁である。

ショットを撃つと、反動で後方にSASAが動くようになっている。
つまり、上に行きたい場合は下にショットを撃ち、右に行きたい場合は左にショットを撃つ。
この独特の操作方法が本作を象徴付けるシステムであり、練習を重ねてモノにしないと絶対に攻略不可能である。
以下に、このゲームがいかに難しいかというポイントを紹介しながら攻略っぽいことも併せて説明していきたい。




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練習しておかないと後半泣くことになる

まずは小手調べ。
1面は風船で浮かんでいる3個のエネルギーを回収するだけで、敵は出て来ないのでここで
操作に慣れておくと吉。幸いなことに時間制限は無いので納得いくまで練習するといい。
注意点は、エネルギーは撃つと壊れるのと、風船を撃つと割れてエネルギーが落下し
地上に落ちても壊れるということ。空中制御のために撃った弾が誤って当たってしまわないように注意しよう。

2面・3面になると敵キャラが登場。
地上を歩く牛に、風船を割ろうとするハサミという脱力キャラがお目見え。
牛を撃つと少しだけ動きを止められるが倒せる訳ではない。
両方とも触るとダメージを受けるので当たらないように。
このゲームの更に厳しいのが、ショットを撃つとエネルギーを1消費するという事実。
エネルギー残量は次面以降に持ち越しとなっているので、無駄撃ちは絶対に厳禁!!

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シュールな空気が漂う

4面~6面は背景が変わり、工場っぽいステージ。
ここではエネルギーが一箇所に固まっているが、厚い壁に遮られており、ショットで壊す必要がある。
4面はドラム缶が転がっているだけで、空中にいれば問題無い。
この先頻繁に出て来る壁を壊す機会に備えて練習しておこう。
壁を撃つ時に連射し過ぎると後方に大きく動いてしまうので
1~2発撃ったらすぐに後方・下方にも撃ってホバリングを維持するのがコツ。

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丁寧に当てていく我慢強さが必要

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5・6面はヘリが登場。ホーミング弾が脅威

7面~9面は工場内部のようなステージで、一気に難易度が上がる。
いままでより重力が強く、上昇するにはより多くのショットを撃つ必要があるぞ。
エネルギーを運搬するブルドーザーみたいな奴がやっかいで、エネルギーを持っている時に
撃ってしまうとエネルギーもろとも破壊されてしまうのが厳しい。
しかもブルドーザーの残骸はしっかりと残り、触るとダメージを受けるという理不尽ポイントもある。
根気が要るが、時間制限が無いのを武器に、エネルギーを落とすまで待つしかない。
ただ、8面・9面になるとレンガ(5発で壊せる)が飛んで来るようになるので、時間をかけ過ぎるとそれだけダメージを受ける危険性も増える。
状況によってはエネルギーを犠牲にして早期クリアを選択する必要もあるだろう。

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せめて残骸は消えてほしかった

10面~12面は海中ステージで、このゲームの恐ろしさが発揮され始めるのがこの頃。
水中では浮力潮の流れがあり、静止していると常に右上に流れていってしまう。
しかもエネルギーがあるのは画面下であるうえに厚い壁に遮られ、更に数箇所に分散しているという有様。
すぐ側にある海藻に触ると勿論大ダメージだ。
11面から登場する赤いヒトデを撃つと、更に小さい4つのヒトデに分裂し、プレイヤーの神経を逆撫でするような動きで大迷惑。
そろそろ気の短い人は電源を切る頃だろうが、頑張って宇宙ステージまで進んで頂きたい。
更なる恐怖を体験出来ます。

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真の恐怖はここから始まる

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11面・12面は海面に出るとなぜか大ダメージ

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ヒトデが非常にうざい。タツノオトシゴにも注意

13面~16面は宇宙空間で、ようやくアストロロボに相応しいステージとなる。
難易度は言うまでも無く最高クラスだが、ここまで進んだ猛者ならゴールは近い。
飛来する隕石をかい潜って激戦を乗り越えろ!
最終面である16面は画面中央にブラックホールがあり、吸い込まれると即死。
しかもそこから大量の敵が出現し続ける。
ここまで来るとSASAの微妙な重力制御に全神経を研ぎ澄まし、気合と精神力で乗り切るレベルになる。
月並みだが、頑張って下さいとしか言いようが無い。攻略になってない。すんません(;´∀`)

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高速で飛んで来る敵をとっさに避けるのはまず無理

代わりといってはなんだが、最後に筆者がお勧めしたい攻略法で、2人プレイで始める方法がある。
1人プレイ時のエネルギーパック回復量は100なのに対し、2人プレイ時は250になるというシステムを
逆手に取り、序盤でエネルギー総量に差を付けるという方法である。
2P側のNANAを放置していても、序盤の数面は無傷でクリア出来るはずであり、普通に1プレイで
やった時の4面到達時エネルギー残量は900前後だが、2プレイでやった時は2200前後になっているはず。
この差は非常に大きく、後半戦が少しは楽になるのでお勧めしたい。

一説には、足の指を駆使して1PのSASAと2PのNANAを一人で同時に操作し、比較的安全な場所でNANAの身を守りつつ
SASAでエネルギーを回収するといった超絶テクニックを披露する達人もいるらしいが
残念ながらそこまでこのゲームを頑張っている強者を見たことが無い。
なお、協力者がいるなら普通に2人プレイでやった方が断然楽だが、この場合、お互いのショットが
当たるとダメージを受け、身体が触れても大ダメージというトラップが仕掛けられているので喧嘩は必至。

結局このゲームはどうやっても難しい訳で、最後にモノを言うのは努力と忍耐です....。




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