メタルギア

発売日 1987年12月22日 火曜日
価格(販売当時) 5,300円
メディアタイプ カートリッジ
データ容量 1M+64KRAM
メーカー コナミ

『メタルギア』は1987年12月22日に コナミよりファミリーコンピュータ用 ソフトとして発売されたステルスゲーム。

小島秀夫監督の初のプロデュースタイトルであり、日本で初めてのステルスゲームであった

1987年7月発売のMSX2用ソフト『メタルギア』のファミコン移植版である。

しかしMSX2版の約半年後に発売された ファミコン版は

名作として名高いオリジナルとはまったくもって似て非なる モノであった…。

オリジナル版であるMSX2版の評判が 良かったため、当時ダントツの家庭用コンピュータゲーム市場を

築いていたファミコンでも 『メタルギア』を発売しようとするコナミに よってファミコン版『メタルギア』の移植が 計画された。

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“たかが移植”と甘く見たのか、“小島監督が多忙”であったか、理由は分からないがこの移植には

小島監督はおろか、MSX2版の開発スタッフ すらほとんど関わっておらず

オリジナル版と はまったくの無関係のメンバーで開発される事となった。これが悲劇の始まりであった…。

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完成したファミコン版ではありとあらゆる部分で、小島監督の創ったゲーム性は無視され

オリジナルに対するリスペクトの概念なども 無いように見て取れる別物であった。

その代表事例として主人公スネイクが 所属する部隊「FOX HOUND」ですら

ゲーム上では「ホックスハウンド」と 誤植されている。ホックスってなに…?




隠れられない、必ず見つかる

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ファミコン版の『メタルギア』ありと あらゆる仕様で、オリジナルとは違っている。

まずステージ上の敵の配置に問題がある。 ステルスゲームでは隠れながら敵の配置や巡回ルートを把握して

敵に発見されないようにしながら敵のアジトなどへ潜入していくのが醍醐味である。

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にも拘らずファミコン版では敵兵士が 何も考えられず配置されており動いた瞬間に 強制発見されたり

部屋に侵入するなり 即発見されるなど、かなりステルスし辛い。 というかほとんど発見される。

ステルスゲームなのにまず発見されることから 始まる理不尽さにプレイヤーは頭を抱えるだろう。

敵は無制限に復活する

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ステルスゲームなのに隠れることが酷く困難な仕様の為、敵と遭遇したら殺すしかないのだが

移動してその場に戻ると、漏れなく倒した敵が復活している。 これには困る。

このゲームで敵が復活するということと発見され戦闘になる事はワンセットなのでその内弾薬もライフも無くなる事は明白。

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“この地点は制圧!クリア!”などということは 何度でも蘇る敵兵士の前では幻想だと諦めて

なるべく同じ場所に戻らなくてよいように ゲームを進めるしかない。

ちなみにアイテムの双眼鏡を覗いただけでも なぜか敵は復活する。

 

メタルギアが登場しない

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本作は主人公「ソリッド・スネイク」が 核搭載二足歩行戦車「メタルギア」を 破壊するため

南アフリカの奥地にある敵要塞へ 単身潜入するシナリオであるのにも拘わらず ファミコン版

『メタルギア』には「メタルギア」が登場しない。にわかには信じがたいが 最後の最後まで「メタルギア」は登場しない。

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物語は「メタルギア」を制御する スーパーコンピューターを破壊するところで終わる

タイトルにまでなっている兵器「メタルギア」 と戦えないだけでなく

その姿すら一度も 画面に現れることなくエンディングを迎える。




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